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いつか必ず、かめはめ波を撃つことを夢見て
第18話 強襲!桃白白
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リンやナシゴに比べれば全然未熟であり、修行が足りないと感じさせた。

 ナシゴとカリンは、話し合い悟空の育成方針を決めた。まずは、気の使い方を更に教え込む事を第一として、戦いの中でも自然に使えるように教えること。それから、武術の基礎の型を徹底的に教え込むこと。その二つを中心にして、修行を進める方針を建てたのだった。

 それから数日経ったある日、ナシゴと悟空が日課のカリン塔を一気に降りていった時。

「ボラ!」
 ナシゴの目線の先には、ボラが倒れ伏しており、その側に髪をお下げにした男が立っていた。
 ナシゴは、カリン塔から一気に飛び降りると、倒れ伏しているボラの近くに着地して、すぐに、ボラが生きているかどうか確かめた。幸い、まだ息があったので、すぐに仙豆を飲ませた。ボラが、仙豆を飲み込んだことを確認すると、ナシゴは、ボラを殺しかけた人間に目を向けた。
「ボラ! くそっ、貴様がボラをやったのか!」


「何だ貴様は?」
 ナシゴの詰問に答えずに、おさげの男は突然現れたナシゴ達を誰かと聞いた。ナシゴは、彼の顔を見て、原作知識を思い出した。彼こそ、原作でもボラを殺した桃白白だった。そして、彼がここに来ること知っていながら、なにも対策をせずにボラを死なせかけた自分を愚かだと思った。

「ナシゴ様、くうっ」
 仙豆で傷は治ったが、まだ具合が悪そうにボラが呻く。

「くそっ、許さんぞ! 桃白白!」
 ナシゴは、熱くなる心とは逆に冷静な部分で、桃白白の力量を測った。そして、今の力量なら簡単に倒せてしまうという事が分かった。これは、熱くなった心のうぬぼれではなく、しっかりとした観察眼によるものだった。今の桃白白の力量では、ナシゴには遠く及ばない。

「ほう、わたしの名前を知っておるのか。ならば、わたしが世界一の殺し屋だということも知っているだろう? おとなしく、お前が持っているドラゴンボールとやらを寄越すのだ」

「ナシゴのおっちゃん!」
 悟空も、カリン塔から降りてきて、ナシゴの側に近寄る。そして、ボラの胸の傷跡を見て、事態を把握した。
 ナシゴは、ドラゴンボールを渡す気は全然なかった。代わりに、武術の構えを見せて、桃白白に戦う意志を示した。

「ほーぅ、貴様、世界一の殺し屋に立ち向かう気か? なかなか、勇気があるじゃないか」
「ぺちゃくちゃ、おしゃべりする暇があるなら、かかって来い」
「ふむ、どうやら死にたがりのようだな、ではこれで殺してやろう」

 ナシゴと桃白白の戦いが始まった。
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