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転生とらぶる
コードギアスR2
0620話
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後ろへと下がる。
 それを確認し、たった今まで星刻が喋っていた演説台の前へと立つ。

「……さて。まずは陽光の皆に新国家の成立をおめでうと言う言葉を贈らせて貰う。また、この放送を聞いている世界中の者は、先程の星刻の言葉を聞いて何を馬鹿な事をと思っているだろう。実際、この世界の技術レベルでは俺達の存在に関しては概念上の理解は出来ても、きちんと理解出来るとは思っていない。……故に、まずは俺が異世界の存在であるという証拠を見せようと思う。これを見れば、少なくても俺がこの世界の存在ではないと理解出来るだろう。……では、シャドウミラー代表である俺、アクセル・アルマーからの陽光という新国家が建国された祝いの出し物だ。十分に楽しんでくれ」

 呟き、そこで言葉を止めて俺の言葉を聞いている皆の注意が俺へと向けられるように仕向ける。目の前にいる無数の民衆だけではなく、恐らく世界中でこの放送を見ている者達の意識が今の俺には集まっているのだろう。もっとも、その殆どが異世界という言葉を信じているとは思えないが。だが……それも俺の次の行動で変わる。常識外の存在によって。
 皆の注意を更に集める為、わざとらしく手を真横に薙ぎ払うようにして振り、呪文を口にする。

『我と盟約を結びし者よ、契約に従いその姿を現せ!』

 その呪文と共に俺の背後の空間に見て分かる程の穴が開き……

「ガアアアァァァァァァッッッッ!」

 雄叫びを上げながらその存在が姿を現す。
 下半身が竜、上半身が鷲。更に角が後頭部から2本前に伸びており、背中には鷲の翼とドラゴンの羽が1対ずつの合計4枚生えている幻想種。本来であればこの世界には絶対に存在していない筈の存在。

「……紹介しよう。俺と召喚の契約を結んでいるグリフィンドラゴン」
「グルルルォォォォゥゥッ!」

 俺の言葉に応えるかのように雄叫びを上げるグリ。久しぶりに俺に呼び出されてはしゃいでいるらしい。……まぁ、普段はネギま世界の魔法界にいるんだから、違う場所に出て来てはしゃぐのは無理も無いか。

「ご覧の通り、グリフォンとドラゴンの合いの子といってもいい存在だ」

 そう言いながらグリへと手を伸ばすと、鷲の頭部を俺の方へと寄せてきてスリスリと擦りつけてくる。その様子に笑みを浮かべながら角の根本をコリコリと掻いてやると、グリは竜の尾を振り回しながら気持ちよさそうな声を上げる。
 その声がシン、と静まり返った政庁前へと響き渡り、この場にいる俺以外の全ての者……そして恐らくはこの映像を見ている世界中の者達の意識をこれ以上ない程に引きつけているのだろう。
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