コードギアスR2
0620話
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込む星刻。同時に、座っていた麗華が立ち上がって一礼する。
大宦官によって籠の鳥として育てられてきただけに、優雅な所作とはとても言えない。だが、それでも一生懸命だというのは誰にでも分かる一礼だった。
民衆がざわついている中で麗華が椅子へと座り、再び星刻が言葉を発する。
「次に、陽光の代表となったオデュッセウス・ウ・ブリタニア殿。この名前でオデュッセウス殿がどのような素性の人物かは分かるでしょう。本来であればブリタニアの第1皇子であった方です。ですが現在はその皇位継承権を放棄し、陽光という国の代表として活動して貰います。……尚、それでは陽光がブリタニアの配下にあるのではないかと心配する方もいらっしゃるかと思いますが、オデュッセウス殿に関してはあくまでも陽光の代表という立場であり、天子様と同様実質的な権限は何1つ無いとここで断言させて貰います」
星刻がそこまで言って、再び黙り込む。
同時にオデュッセウスが椅子から立ち上がり、一礼して再び席に着く。
この辺、長年第1皇子として暮らしてきただけあって麗華と比べるとかなりスムーズな動作だった。
そして、再び星刻が言葉を発する。
最後にして、最大の衝撃を放つ言葉を。
「最後に……詳しい事情は後にするとして、まずは紹介を」
呟き、俺へと視線を向けてくる星刻。
その視線を受け取った俺は、椅子から立ち上がる。ただし前の2人と違うのは、その場にいるのではなく星刻の隣まで移動した事だ。
これまでのやり取りとは明らかに違う為だろう。星刻の話を黙って聞いていた周囲の住民達もまた、小さくざわめく。
「彼の名は、アクセル・アルマー。私達の新国家陽光の同盟国の頂点に立つ者です。そして……世界と世界の狭間にあるという、次元の狭間。そこに本拠地を持つ国家シャドウミラーを率いている者。シャドウミラーというのは、数多の異世界……あるいは平行世界を自由に行き来している特異な国家の事です」
シンッ、とした静寂に包まれる民衆達。
それは恐らくこの放送を見ている世界中の者達もまた同様だろう。
ちなみに、こうも色々な世界と関わりを持っている以上俺達が1つの組織だと体裁が悪いという事や、ホワイトスターという並みのコロニーよりも大きい本拠地を持っている事から、対外的には俺達シャドウミラーは組織ではなく国家の体裁をとるという風に決まっていた。
……まぁ、実際は部隊としてのシャドウミラーの時と大して変わらないんだけどな。対外的な名称が組織から国家に変わっただけで。それもどちらかと言えば俺を頂点に置いた軍事国家みたいな感じなんだろうし。
「では、シャドウミラー代表、アクセル・アルマー殿からお言葉を頂きたいと思います」
星刻がそう言い、今まで喋っていた場所を俺へと譲って数歩
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