コードギアスR2
0620話
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1m、奥行き5m程のそれ程大きくない舞台が用意されている。
大きさ自体はそれ程でもないのだが、舞台に使われている木はかなりの高級木材であり、相応の金が掛かっているのは明らかだった。
その舞台の上でマイクが設置されている演説台の上に星刻が立ち、その後ろにある椅子に麗華、オデュッセウス、そして俺が座る。
「……アクセル」
チラリと俺へと視線を向けてきた星刻の問いを受け、小さく頷き……持っていたスイッチを押す。すると次の瞬間、政庁前の俺達がいる場所の近くにある巨大なTV画面に星刻の顔が映し出された。そして同時に、この映像は中華連邦、EU、ブリタニア……このギアス世界の全てへと放映されている筈だ。もちろんこんな真似が出来るのはレモンを始めとする技術班のおかげなのだが。更にこの映像が映し出されたその瞬間、陽光が中華連邦から切り取り予定の地域では民衆が蜂起し、その地の支配者である大宦官縁の人物へと攻撃を始め、あるいはそれを防ごうとするガン・ルゥを始めとする軍隊に対してはシャドウミラーから派遣された部隊と星刻の組織した部隊が合同で対処に当たる事になる。ちなみに星刻の部隊が使っているのはレモンが改良したミサイルランチャー付きのガン・ルゥ。それと腕の立つ者達はヴィンセント・ウォードとガレスが与えられている。
そう、今まで俺達がギアス世界で暗躍してきた成果が今ここで現れているのだ。
そんな、大宦官共にとっては阿鼻叫喚といってもいいような事態が進行している中、星刻は壇上のマイクを前にして口を開く。
「初めまして、世界の皆さん。私の名前は黎星刻。つい数日前までは中華連邦の軍人をしておりました。ですが、今の私の立場は中華連邦の軍人ではありません。それは……中華連邦内においてこれ以上大宦官共の専横を我慢出来無い者達と共に作りあげた新国家、陽光の執政官としてこの地位にいるからです」
ここまで言い、一端言葉を止める星刻。今言った内容が放送を見ていた者達の中で理解されるのを待っているのだろう。そして再び口を開く。
「今日、今ここに新たに建国された陽光。その名の通り、暖かな太陽の光を大地へと降り注ぐような国にしたいと思い、付けられた名前です。そう、実り多き畑を食い散らかす大宦官という害虫を駆除する為に、恵みの光で国民を癒す為に私達は立ち上がりました。……まずは、陽光の代表者達を紹介しましょう。まずは蒋麗華様。皆さんご存じの方も多いでしょうが、中華連邦の天子様です。かつては大宦官の専横に苦しめられていたのを私と……そして、後に紹介しますが、協力者の手によって救出されてここにいます。天子様は陽光という新国家においては何ら政治的な実権を持ちません。ですが、国の象徴として陽光という国の行く末を見守って貰いたいと思います」
そこまで言うと再び黙り
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