暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
コードギアスR2
0620話
[2/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
タニアの第1皇子であるオデュッセウス殿、そして何よりも中華連邦の土地を切り取って建国する新国家だ。大宦官共の面子をこれ以上ないくらいに潰しているし、更にはそれを世界中に放映するのだからな。出せる戦力を最大限に出してくるだろう。奴等は無能の割にプライドが高いからな」

 俺の言葉に星刻が口元に笑みを浮かべつつ答える。

「まあ、この面子がいるのを見ればEU以外は黙っていられないだろうな。ブリタニアなんかは貴族社会なだけに見栄やプライドも高いだろうし」

 それに……ブラックリベリオン以降行方不明になっていたコーネリアの存在や、その騎士ギルフォード。そして親衛隊とも言えるグラストンナイツの姿もある。
 そして、俺という存在。それを見た者は余程の事が無い限り未知の力を求めてこの陽光へと攻め込んでくるだろう。まさかいきなり俺達の存在を認めるような者はいない筈だ。何しろ俺達の主権を認めれば、こちらの情報1つ入手するにも面倒臭い手順を踏まなければいけないのに対し、占領してしまえば俺達という戦力全てが手に入るのだから。
 特に大宦官共は身の程を知らずに踊ってくれるのは間違い無い。
 そんな風に考えている間にも歩を進め、やがて建物から出て今までいた政庁とも呼べる建物の前へと到着する。
 大宦官の手の者が使っていた建物だけに、見た目に関しては立派である。……中には色々と悪趣味な絵や壺とかのいかにもな物で満ちあふれていたが。没収したあれ等に関しては、星刻は後程裏のルートで売り払って国の資金とするとか何とか言っていたな。

「星刻様だ! それにあの子供はもしかして……天子様!?」
「本当か!? いや、ちょっと待て。それよりも、天子様の近くにいる男に見覚えが……」
「おいおいおいおい、嘘だろ!? あれってブリタニアの第1皇子のオデュッセウスだぞ!?」
「は? 待て待て。何でブリタニアの皇族が俺達の新国家にいるんだよ!?」
「つーか、最後の1人には全く見覚えが無いんだが……」

 姿を現した俺達を見て、建国の瞬間をその目で見たいと集まってきた住民達が騒ぎ出す。特に大きな騒ぎになっているのは、やはりオデュッセウスだろう。本来であれば天子である麗華という存在が最も注目を集めるのが当然なのだが、ブリタニアの第1皇子という意外性は天子の衝撃に勝ったらしい。

「……皆様、用意が整いました。どうぞ」

 これからの陽光を動かしていく役人達の中の1人が、政庁前の広場に用意された壇上の用意が整ったと俺達へと声を掛ける。
 その声に従い、壇上へと上がっていく俺達。
 天から降り注ぐ太陽に、雲一つ無い青空。まさに陽光という新国家の樹立を宣言するにはこれ以上無い程のシチュエーションだろう。
 壇上は国家の樹立宣言を行う場所という事もあり、長さ10m、高さ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ