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もしもこんなチート能力を手に入れたら・・・多分後悔するんじゃね?
お前らに本も(ry インターミッション
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なんかいらない、自分で考えて自分でやるんだ。守る人も自分で決めろ。そのための力は俺が用意する」

力があっても、不幸な人全員は救えっこない。自分で守れるのは、自分の周りの世界だけだ。俺はそこまでする気はないから―――やる気のあるお前らが救ってくれ。だってスパロボじゃどんな雑魚でも味方になればエースに出来る。プレイヤーの愛さえあれば。絶体絶命の状況でも切り抜けられる実力とシチュエーションを整えることが出来れば、皆は死なない。


スパロボのチートって言うのはロボットの性能じゃないんだ。
本当のチートは、ひどい性能の敵でも大群の相手でもない。
どんな強敵でも必ず勝つための道が存在することなんだ。

その戦いに勝てるように味方を選んで、強化して、ロボットを改造して、タッグや小隊を編成して、皆を勝利に導くために必死こいて指示を飛ばし続ける。
強化パーツの配分を考えて、必要ならばパイロットの乗せ替えを行い、地形適用を調べ、地形効果を調べ、最適な位置へと移動させる。
射程を調べ、命中率やクリティカル値・エネルギー消費量に見合った最適の武器を選択し、精神コマンドを必要なときに必要なだけ使用する。
こちらの命中率に溜息をつき、相手の命中率に悲鳴を上げ、当たるか当たらないかで一喜一憂し、生き残らせるために他のユニットとの噛み合せを模索する。

そうしていくつもの縫い目を潜り抜け、勝てない戦いを勝てるように仕立て上げ、例え相手が神であろうと、そこに諦めない意志がある限りは必ず勝利に辿り着ける。

これが俺の導き出した、俺のチートの使い方。プレイヤーでなくなったが故の究極の無責任。


画面の向こうにプレイヤーが願う様に、俺も自室の中で願うのだ。



「みんなの格好いいところを見せてくれよ、ってね」



―――スカラ・グランセニックの名を知る市民は少ない。だが、スカラ・グランセニックの周囲の人間は彼をこう呼ぶのだ。「幻の名教官」、と。


・・・翌日、ヴァイスが今まで使えなかった筈の飛行魔法を突然使えるようになって部隊が大混乱に見舞われたのは言うまでもない。
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