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もしもこんなチート能力を手に入れたら・・・多分後悔するんじゃね?
お前らに本も(ry インターミッション
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「・・・で、結局『ターゲット』の能力は全く情報が取れないままガジェット80機を無駄に浪費して、イノーメスカノンの5cm×10cmの銃口にピンポイント狙撃を喰らって武器が爆発しておめおめ逃げ帰ってきた訳ぇ〜?」
「うん。凄い狙撃だった」

この馬鹿はこちらが眉間にしわ寄せて怒っているのに気付いてるだろうに事も無げに二つ返事で返してきおった。正直ぶん殴りたい。

「・・・ターゲットの弟のデータ取ってきてどうすんのよこのお馬鹿!」
「だって・・・ヘリから降りてくれないから落としてでも無理やり降ろそうと思ったら、普通に避けられたんだもん!」
「もんじゃないわよもんじゃあ!何今更カワイコぶり始めてるのよぉ〜!!」
「そ、そんなこと言うなら自分で行けばいいじゃない!」

ぎゃーぎゃーと騒ぐ2人の女性。人を馬鹿呼ばわりしている眼鏡をかけた方がクアットロで、サイドの髪の毛がやたら外に跳ねている方がディエチという。今日、ディエチはクアットロに頼まれてターゲット―――スカラ・グランセニックのレアスキルの正体を探りにいったのだが、結局得たデータはどれも彼の能力の核心に到るものではなかった。

「いい!?あの男は絶対ぜーったいに何か秘密を隠してるのよぉ!間違いないのっ!!」

本人は上手く隠したつもりなのかもしれないが、正直普通に隠しきれていない奇行と異常な結果。管理局内で10指に入るか入らないかの魔力。レアスキルなどと言っているが、見る人が見ればその説明は無理あんだろと思う程度には秘密があるに違いないのだ。が。

「・・・秘密を隠されていると、困るの?」
「困るでしょ私達が何れ天下を取る時とかに!!」
「・・・天下を取る必要、あるの?」
「え?そりゃ、あるでしょ。私達戦闘機人だしぃ・・・ホラ居場所が無いって言うか、差別とか・・・悪いこととか色々したし管理局が横暴だしぃ」

急に疑問提起されて驚きつつも、取り敢えず思いつくことをしどろもどろになりながら挙げていく。
彼女たち「ナンバーズ」は全員が戦闘機人と呼ばれるサイボーグのような存在であり、非人道的な実験の末に生み出された完成体である。いわば存在そのものが禁忌であり、ただそこにいるだけで捕縛対象とされる。そういう呪われた存在なのだ。なのだが・・・

「いや、居場所くらい用意できるでしょ?管理局だって最近なんか上の方が騒がしいし、”零番隊”が内部で動いたとかで大騒ぎじゃない?「ドクター」ならこれを機にどっかに逃げられると思うんだけど」
「いやまぁ確かにそういう噂はあるけどぉ・・・」

零番隊とは管理局最高評議会の子飼いの暗殺部隊である。存在すら知られていない極秘の部隊であり、そのメンバーは全員が”人殺し全般”に特化した教育を受けている。零番隊一人で100人の魔導師を殺せるし、10
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