第七十二話 三学期その十
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人で景子に応えて言う。
「そこまでは」
「幾ら何でも」
「そう、カレーはまさに王様なのよ」
食べものの中でも、というのだ。
「だからハヤシライスはね」
「どうしてもなのね」
「そこは」
「弱いわ」
カレーと比べると圧倒的、というのだ。
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