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東方魔法録〜Witches fell in love with him.
二章 吸血人狼〜Are you a werewolf.
22 妹様〜Kyu to shi te do ka - n.
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ているが、そんな反応をすると何かありますよと白状しているようなものだ。
知的好奇心が疼いた俺達は先に進もうとしたが美鈴がそれを阻んできた。
「駄目ですよぉ。困ります。ここから先は危険ですから〜!」
美鈴が両手を広げて俺達を押し返す。俺達は広げた腕の下からくぐって抜けようとするが美鈴は素早く腕を動かしてそれを阻む。
「通して」
「駄目ですぅ」
「通しなさい」
「駄目ですって」
「通してくださいよ〜」
「だから駄目ですって」
「美鈴その人達誰?」
「あ、妹様。この方たちは新しい住人ですよ」
「ねえ、美鈴。その子誰?」
「ええっと御嬢様の妹様です」
「「「「ええ!妹(様)!?」」」」
何で美鈴まで驚いているんだよ。
美鈴の後ろにいたのはレミリアに似たナイトキャップを被って、金髪をサイドテールに纏めていて、紅い瞳で背中に一対の枝に七色の結晶がぶら下ったような特殊な翼が生えている少女だった。
この子がレミリアの妹…。話には聞いていたけど、それほど狂ったようには見えない。
「い、妹様…?部屋にいたはずじゃ…」
「えっとね、何か騒がしいなーと思って見に来たの」
大人びたしゃべり方をする姉と対称的に無邪気なしゃべり方をするね。
「私はフランドール・スカーレット。フランでいいよ。貴方達、お名前は?」
「俺は明希・ヘルフィ・水原。魔法使いで吸血鬼だよ」
「パチュリー・ノーレッジ。魔法使い」
「司書をしています小悪魔です」
「明希にパチュリーに小悪魔ね!よろしく!」
無邪気な笑顔がよく似合うがどこか無理に笑っているのは気のせいだろうか?やっぱり両親を殺された(17 経緯を参照)ときに出来た心の傷が治ってないのかも…
「ねぇねぇ!私暇なの。遊んでくれる?」
「ダメよフラン。部屋にいなさい」
「お姉様!?」
唐突に後ろからレミリアがあらわれてフランに遊ぶなと言ってきた。唐突なのは何時もの事なので別段、驚きはしなかったが俺はその言葉に腹を立てた。
「おい、レミリア。妹相手にそれはないんじゃないか?」
「明希、貴方は知っているはずでしょ?今フランがどういう状態か」
「そりゃ、聞いたけどさ、遊ぶぐらい問題ないんじゃないか?」
「その遊びが問題なのよ!」
「てい」
「あう!」
俺はレミリアの頭にチョップをかました。そしてレミリアに引きこもりが如何に情けないか耳打ちしてやった。このままじゃフランは引きこもりになっちまうぞ?と。すでになりかかっているかもしれないが。
するとスカーレットの誇りがその情けなさを嫌ったのか難しそうな顔をして言った。
「わかったわ…その代わり、危なくなったら力ずくでとめるからね」
「遊びで危なくなることなんてないだろ……フラーン!お待た
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