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闇を祓う者〜他人の恋愛見てニヤニヤし隊〜
原作開始前
ニヤニヤし隊、出動
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て。良いセンスしてたじゃねぇか。お前の目はどうなってんだ」

 ……何だろう。どこから突っ込めばいいんだろうか。

 @、「どの観点から見てんだ、お前はドン●西か!」
 A、「あれ? 一夏お前、そんなファッションとか分かるんだ……」

 どっちも優先順位高いな。……ふざけてる場合じゃないだろ。

「お前、殴ったな! 父さんにも殴られたこと無いのに!」

 え!? そのネタこの年代に通じるの!? ちょっと感激なんだけど!

「先生に言うからな!」
「うーん、言ってもいいけど、怒られるのお前らだよ?」
「「「え?」」」

 俺、参上! ここしかタイミングは無いな。

『おい、男女。今日は木刀持ってきてねぇのかよー』
「「「っ!」」」
「俺はその時これを先生に聞かせるから」

 ボイスレコーダーに念のため録音しておいた。効果はばつぐんだ! いじめっ子達は悔しそうに逃げていった。さあて、掃除の続きだ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「お前らはバカだな」

 唐突に箒が言ってきた。

「あれ? 知らなかった?」
「いや、彼方。認めちゃダメだろう、そこは」
「あんなの、相手にせず放ってばいい」
「気に入らないんだよ。男だの女だの言って差別する奴。それに、お前のこと放っておけなかったしな」
「っ! そうか……」

 決まったぁぁぁああ! どっかのフラグが見える奴じゃないけど、箒の頭に攻略済みフラグが見える気がする! 無自覚でフラグを立てるとは、これが一級フラグ建築士の実力か! 爆ぜればいいのに。

「どうした? 篠ノ之。顔が赤いけど」
「な、何でもない!」
「ん、そっか。じゃあな、篠ノ之」
「箒だ。父さんも、姉さんも同じ篠ノ之だし、分かりにくいだろう」
「そうだな、じゃあ俺も千冬姉がいるから一夏な」
「わ、分かった」

 まさか、そう切り返されるとは。って感じの顔だな。

「それじゃあな、箒!」
「ああ、一夏」

 こいつら俺がいること忘れてるな。まあ、都合が良いからこのままで。

「まったく、あいつは……」

 箒は一人だと思って優しい声音で声をだす。ふぅ、と息を漏らすと

「一夏、私はお前のことがーー」
「ーー好きになっちゃったか?」
「っ! キャァァァアア!」

 絶好のタイミングで口を挟む。すると、箒は可愛らしい声で悲鳴を挙げる。驚き過ぎだろ、おい。

「賀狩? なんで……」
「ああ、彼方でいいよ、俺も。なんでって、俺が居るのに、お前ら二人だけの世界をつくるもんだから」
「な、な、な……」

 驚き過ぎて、WなWしか口に出てない。なんでWなW? 面白すぎなんだけど。

「それで? すっかり乙女の顔の箒ちゃ
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