原作開始前
ニヤニヤし隊、出動
[1/5]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
どうも、姉が二人増えた彼方です。只今、六歳。めでたく小学校に入学しました。はい、一年経ってるね。
いや、この一年はいろいろ大変だったんだよ。主に二人の姉のせいで。どんな風だったかって? しょうがない、聴かせてやろう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「かぁぁああくぅぅううん!」
「見える!《ギュピーン!》」
「へぶっ!」
束姉さんのダイナマイト(特に胸が)抱きつきを華麗に回避する俺。身体は子供、精神は思春期真っ最中なコナン状態なのが俺な訳で、束姉さんのあの大きさの胸がダイレクトアタックするのは俺の精神衛生上、非常に良くない。体の一部が反応しないだけ、安心と言える。何処とは言わないけど。
「まったく、束も懲りないな《ギュム》」
「そういう千冬姉さんも懲りてないよな……」
千冬姉さんはあの一件以来、俺をことあるごとに抱き上げるようになった。まあ、それはいいとしよう。それはいいんだよ。でもな? 千冬姉さんはしっかりと後ろから抱きついてくるから、束姉さんとほぼタメを張る大きさであるところの千冬姉さんの母性が俺の背中に密着する。これも、俺の精神衛生上よくない。束姉さんの抱きつきを受ければ束姉さんの母性が、避ければそれを待っていた千冬姉さんに抱きつかれて千冬姉さんの母性が俺に当たる。俺は一体どうすればいいんだぁぁぁあああ!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
と、まあこんな感じの生活が一年間続いたわけだ。え? 羨ましいなってか? いや、俺も体験する前は同意見だったよ。でも、見てるのと体験するのとじゃ全然違うわ。よく耐えてるなラブコメ主人公。
「かぁぁああくぅぅううん!」
「あんたは、同じ登場のしかたしか出来ないのか!」
一年前から同じ突進のしかたで飛んで来る束姉さん。今回は周りが危ないので受け止める。流石に怪我をしてしまうのは困る。
「エヘヘ、ありがと。かーくん」
「いや、別に気にしてないよ」
あ、この一年で姉さん達に対しての敬語は止めた。何故なら千冬姉さんに、
「姉に対して敬語は変だろう?」
と言われ、束姉さんに、
「敬語なんて堅いよ、かーくん!」
と、サムズアップで言われたためだ。千冬姉さんのは正論なんだが、束姉さんのは……何だろう。ルナと同じ感じのノリな気がする。
「それで束姉さん、今回はどういう用事ですか?」
「ん? いや、特にな「はい?」うん、ゴメンね。嘘ついた。だからそんな目でお姉ちゃんを見ないで!」
なんか、ふざけた束姉さんをジト目で見つめてやる。すると、「効果はバツグンだ!」てな感じに束姉さんが狼狽える。これ、楽しい。じゃなくて。
「ほんとにどういう用事ですか?」
「うん、か
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ