『リアス・グレモリーとの邂逅』
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
かです。では、失礼して。重拳Level2」
日々繰り返した鍛錬。相手の体にどれだけの力で、どれだけの速さで繰り出せれば最低限の労力で殺せるか。ただそれだけを追求した一撃。私を侮辱したこいつらは活かす価値すら無い。ただ海よりも深い絶望を死とともに与えるのみである。
繰り出すはただ6発の拳。グラグラの実の能力と武装色の覇気を込めた一撃。ここまでの一連の動作で約3秒。なかなか仕上がったものである。
「ふむ、これくらいの力加減ならうまく覇気を纏わせることができるようです。前はいまいち手を抜きすぎましたか……」
私に襲いかかってきた無礼者は一瞬で破裂してしまったようだ。Level2ですら殺人拳となりうるのにその先の技を出す日が来るのだろうか……はぐれ悪魔6匹。強くはないとはいえ、弱くもない。今一度自分の実力を自覚してもいい頃合いかもしれない。今度北欧に行ってこようか……
すると自分の方に近づいてくる気配が数名。一応顔を隠すのにこの前お祭りでとったこの愛と勇気だけが友達のキャラクターの仮面を付けておこう。実はこの仮面、意外とお気に入りであったりする。
そして話は前に戻る。自分の首筋に剣が2本つきつけられている。薄っすらと首筋に流れる血。あとで仙術で治療すればいいだけの話なのかもしれないが、肉体ベースが人間だった場合のことを考えているのだろうか?何事にも絶対はないということは教師として日々説いているはずだが……これをやった犯人は……この2人とも見覚えはあるな。【鉄塊】か武装色を使えば難なくやり過ごせるがこれ以上私のワインタイムの予定を伸ばす訳にはいかない。一応両手を上げると、グレモリーがこちらにやってきた。そして私の仮面をバッとはがすと言う。仮面が取れる時に鼻にぶつかった……
「さて、あなたは誰なのかしらね」
仮面を下に落とされて彼らが私の顔を見た時のリアクションはなかなか楽しめるものだ。
「「「なっ!塔城先生(子猫ちゃん)!!」」」
「はい、いかにもその通りなのですが……いつも学校で教えている先生にこの仕打とはあんまりですね……」
イライラしているためか覇王色の覇気が少し漏れてしまった。すこしだけ能力を開放する。起きるのは地響き、そして揺れ。まるで龍の唸り声だ。ただしその中心にいるのは龍ではなく白い子猫だったが……
「やめなさい!私はこの地域の管轄のものよ!あなたが先生だろうと何者であろうとこれは許されない行為だわ!」
私の実力が一瞬で理解できたのか、それともテンプレート的な勧告文だったのか。この地域に住むものとしては前者に期待するが……どうやら後者のようで。自分が不利に陥っている状況が理解できていない。全くもって嘆かわしい。
「齢20も行かぬ小娘が誰
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ