第二十八話
[1/3]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「一緒にやるぞ、ゼノヴィア」
「ああ」
「「せーのっ」」
「「京都……来たぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」」
俺とゼノヴィアは手を振り上げてそう叫ぶ。
「うるさいよ、二人共っ」
「「あべしっ!?」」
そこに桐生のチョップによるツッコミが入る。
「桐生よ……もうちょっと加減してくれないか?ただでさえ、バカなのにさらにバカになってしまう……」
「そうだぞ、ゼノヴィアは別に構わんが俺の頭脳が廃れたらお前のせいだからな!」
「イッセー!?私は別に構わんってどういう事だ!?」
「イッセーさん、早く行きましょうっ」
ゼノヴィアと言い争いのようなおちゃらけた事をしているとアーシアに右腕を引っ張られた。
「お、おいアーシア!そんなに急がなくても修学旅行の期間はまだあるって!」
「そんな事言ってたらすぐになくなっちゃいます!さあ、行きましょう!」
そう、俺たちがいるのは京都……つまりは修学旅行真っ最中である。
そして最終的にあの時決まった班で俺たちは京都巡りをしている。
しかし、俺にとっての戦いは夜中に始まる……先生たちの言う事が本当なら……俺は今日、孤軍奮闘しなければいけないのだ……!
そう!班で一つの部屋を使う!つまりは……女子しかいない部屋に男は俺一人なのである!
これは正直言って拷問だ。別にヴァーリは問題はない。ほとんど毎日一緒に寝ている。
アーシアも別に問題はない。
問題があるのは……桐生だ。なぜだか知らんが俺は中学生の修学旅行の際に桐生に夜這いを受けたのである。
比喩じゃない、本当に襲われかけた。
あの時は先生が来てくれなかったら本当に貞操を奪われていたかもしれんからな……!
桐生は本当に要注意だ……!
「さぁて……今日は一日目だが……?俺たちの予定としては一日目はほとんどお土産漁りに全力を注ぎたいと思う。そしてお土産屋に入った際に中にいる店員などにこの京都でここにはいっておきたい所を聞いておくんだ。夜中にそれぞれの情報を集約して2日目を迎える事にする」
「了解ですっ」
「なるほどな、確かにそれなら地元の人間のどこに行ってほしいなどもわかるからな」
「そういう事なら私は賛成〜」
「私も賛成〜」
どうやら俺の意見は満場一致で受理されたようだ。
「さて!という訳で……散らばれ〜っ!」
「「「「わ〜〜〜〜っ!!」」」」
俺がそう言うと四人は一斉にバラけていく。
そしてその場に残された俺。
「さて……俺はどうするかねぇ……どうせ、夜遅くに叩き起こされてあそこに連れていかされるのは目に見えてるしなぁ……」
俺はそう呟きながら近くにある土産
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ