試験召喚戦争
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颯介「それじゃあ、自己紹介でもしようぜ!!」
颯介の指示を受けた一人の生徒が席を立って自己紹介を始める
秀吉「木下秀吉じゃ。演劇部に所属しておる」
独特の言葉遣いと小柄な体。肩にかかる程度の長さの髪をゆったりと縛ってたち、昔からソーヤの幼なじみでパットみは女子と見える
秀吉「――と、いうわけじゃ。今年一年よろしく頼むぞい」
軽く微笑みを作って自己紹介を終える秀吉、大抵の男子はそれで撃墜した
康太「……土屋康太」
相変わらず口数が少ないな。小柄だけど引き締まった身体で運動神経がいいのに、康太もソーヤの昔の幼なじみだ
フラン「フランドール・スカーレットよ宜しくね…」
ソーヤの恋人にして妻、破壊を操る程度の能力を保持している少女。
明久「――コホン。えーっと、明久・スカーレットです。気軽に『ダーリン』って呼んでくださいね♪」
『ダァァーーリィーーン!!』
野太い声の合唱。不愉快だ
颯介「…他のクラスの迷惑になるから、黙ってような…」
颯介はクラスの全員に注意する目が笑ってないので余計に怖い
フラン「…ケホケホ…」
元々フランはAクラス並みの点数を保持しているのに熱を出して無得点だからFクラスに行くことになったのだ
颯介「ソーヤ、お前で自己紹介最後の一人だ!!」
ソーヤ「了解だ」
颯介に呼ばれてソーヤが席を立つ。
ゆっくりと教壇に歩み寄るその姿は何時ものふざけた雰囲気は見られず、クラスの代表として相応しい貫禄を身に纏っているように思えた。
ソーヤ「Fクラス代表のソーヤ・S・スカーレットだ。俺のことは代表でもソーヤでも、好きなように呼んでくれ」
クラスメイトから大して注目されるわけでもない。Fクラスという劣等生の集まりの中で比較的成績が良かったというだけの生徒。他から見れば五十百歩もいった存在。
ソーヤ「さて、皆に一つ聞きたい」
そんな生徒がゆっくりと、全員の目を見るように告げる
間の取り方が上手いせいが、全員の視線はすぐソーヤに向けられるようななった。
皆の様子を確認した後、ソーヤの視線は教室内の各所に移りだす。
かび臭い教室。
古く汚れた座布団。
薄汚れたちゃぶ台。
つられて俺らもソーヤ視線を追い、それらの備品に眺めていった。
ソーヤ「Aクラスは冷暖房完備の上、座席はリクライニングシートらしいが――」
一呼吸おいて、静かに告げる
ソーヤ「――不満はないか?」
全員『大ありじゃぁっ!!』
二年Fクラスの魂の叫び
ソーヤ「だろう?俺だってこの現状は大いに不満だ。代表として問題意識を抱いている」
『そうだそうだ!』
『いくら学費が安いからと言って、この設備
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