7話
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ありがとうござます。彼女が苦しんでいるのを知っていますか。」
「知っているわよ。でも、シャルルのためだから仕方ないのよ。」
「そうですか、よくわかりました。おまえに力を行使することを躊躇う必要がないことがな。」
「どういうことなの。」
「こういうことだー。はー。」
そうして、おれは、制御することをやめた。
すると、いままで念が緑色のエネルギーとして放出される。
「な、なにをしたの。」
「力を解放しただけだ。アーニャ聞きたいことがある。めを覚ませ。」
「無駄よ。あの子は、出てこれないわ。」
「アーニャ・アールストレイム。目を覚ませ。」
アーニャに呼びかけると右目の発行がおさまり、アーニャが目を覚ます。
「なに、なにが起こってるの何か、私の中にいる気持ち悪い。イヤ、イヤ。」
「アーニャ。それが、君の記憶障害の原因だ。それが、表面意識に出ている時は意識が無いからだ。」
「ウソ、こんなことあり得ないわ。2人とも表層に出ているなんて。」
「出て行って、私の中から出て行って。早く。」
「そうすると、この国に居れなくなる。その場合は、俺が責任を取る。どうする、君が決めるんだ。」
「助けて。居れなくなってもいいから。助けて。」
「まかせろ。」
その瞬間、荒れ狂っている力を無理やり制御し、マリアンヌの精神体を捉える。その際、荒れ狂う力が自信を傷つけ、体中に裂傷ができ、血が流れる。
それを見た。アーニャの光っていない右目から涙が出る。
「いい、もういいから。」
「大丈夫だ、おれは生機融合体エヴォリュダーこの程度なんともない。」
「やめなさい。無駄よ。」
「黙れ、そして、おれは汎超能力者サイコドライバー亡霊ごとき消し去ってやる。」
捉えたマリアンヌに対して力を行使する。
「消え去れ、マリアンヌ。彼女の中から。」
「あーーー。」
エネルギーの放出が収まり、体中の力が抜ける。
(まずいですね、もう少しで認識障害の結界もとけてしまいそうです。)
アーニャがゆっくりと近づいてきます。泣きながら。
「ごめんなさい。ごめんなさい。」
「大丈夫ですよ。それより、手をつないで。」
そういうとしっかりと両手でにぎってきます。
(どうしようもないので、この場で秘密基地を経由して月面基地に転移します。私が気を失ったら医療システムもつかえませんしね。ジェイルを願いしましょう。仕方ないので。)
そう考えて転移を行った。
転移終了後、視界にジェイルの姿が目に入ったので、
「アーニャをお願いします。」
「私には、どう見ても君の方が心配になるのだが、両方とも任されよう。」
「すみません。」
そういうと私の意識はブラックアウトした。
アーニャの悲鳴を聞きながら。
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