暁 〜小説投稿サイト〜
後悔先に立たず、後に立つべし
7話
[5/5]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
ありがとうござます。彼女が苦しんでいるのを知っていますか。」
「知っているわよ。でも、シャルルのためだから仕方ないのよ。」
「そうですか、よくわかりました。おまえに力を行使することを躊躇う必要がないことがな。」
「どういうことなの。」
「こういうことだー。はー。」
 そうして、おれは、制御することをやめた。
 すると、いままで念が緑色のエネルギーとして放出される。
「な、なにをしたの。」
「力を解放しただけだ。アーニャ聞きたいことがある。めを覚ませ。」
「無駄よ。あの子は、出てこれないわ。」
「アーニャ・アールストレイム。目を覚ませ。」
 アーニャに呼びかけると右目の発行がおさまり、アーニャが目を覚ます。
「なに、なにが起こってるの何か、私の中にいる気持ち悪い。イヤ、イヤ。」
「アーニャ。それが、君の記憶障害の原因だ。それが、表面意識に出ている時は意識が無いからだ。」
「ウソ、こんなことあり得ないわ。2人とも表層に出ているなんて。」
「出て行って、私の中から出て行って。早く。」
「そうすると、この国に居れなくなる。その場合は、俺が責任を取る。どうする、君が決めるんだ。」
「助けて。居れなくなってもいいから。助けて。」
「まかせろ。」
 その瞬間、荒れ狂っている力を無理やり制御し、マリアンヌの精神体を捉える。その際、荒れ狂う力が自信を傷つけ、体中に裂傷ができ、血が流れる。
 それを見た。アーニャの光っていない右目から涙が出る。
「いい、もういいから。」
「大丈夫だ、おれは生機融合体エヴォリュダーこの程度なんともない。」
「やめなさい。無駄よ。」
「黙れ、そして、おれは汎超能力者サイコドライバー亡霊ごとき消し去ってやる。」
 捉えたマリアンヌに対して力を行使する。
「消え去れ、マリアンヌ。彼女の中から。」
「あーーー。」
 エネルギーの放出が収まり、体中の力が抜ける。
(まずいですね、もう少しで認識障害の結界もとけてしまいそうです。)
 アーニャがゆっくりと近づいてきます。泣きながら。
「ごめんなさい。ごめんなさい。」
「大丈夫ですよ。それより、手をつないで。」
 そういうとしっかりと両手でにぎってきます。
(どうしようもないので、この場で秘密基地を経由して月面基地に転移します。私が気を失ったら医療システムもつかえませんしね。ジェイルを願いしましょう。仕方ないので。)
 そう考えて転移を行った。

 転移終了後、視界にジェイルの姿が目に入ったので、
「アーニャをお願いします。」
「私には、どう見ても君の方が心配になるのだが、両方とも任されよう。」
「すみません。」
 そういうと私の意識はブラックアウトした。
 アーニャの悲鳴を聞きながら。
 

 
 
   
[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ