第一章・その名は邪王真眼 小鳥遊六花(高校一年間)
第五話
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行くのであった。
「何だったんだ、あいつは?」
「さあ?」
凸守の出て行った扉を眺めながら呑気にそう言うメイと六花。一方、丹生谷はと言うと・・・
「あんの中坊・・・今度来たらタダじゃおかないわよ。」
凸守への復讐を誓っていた。
放課後、六花達は凸守がまた来ると思っていたのだが、結局来なかったので各自部活動に勤しむ事にした。
ここで、六花達がどんな部活に所属しているのか紹介しよう。まず、丹生谷(と七宮)はダンス部、それ以外のメンバーは家庭科部である。家庭科部と言うのは簡単に言えば料理部と裁縫部が一つになったような部活だ。
六花が入ったのは裁縫が得意と言うのもあるが、料理の練習をするためと言うのもある。メイと風鈴はそれについて来たと言う感じだ。
一方、丹生谷がダンス部に入った理由は、中学時代が中二病やら幽霊憑きという噂やらが原因で、彼女的には暗黒時代だったので、その分高校で輝かしい青春を過ごすためらしい。
さて、とりあえず今は家庭科部メンバーの方に視点を当ててみよう。今日は裁縫ではなく料理の日で、この日作るのはホットケーキだ。
「あぅ・・・また焦げた・・・」
ホットケーキをまっ黒焦げにしてしまい、涙目になる六花。そんな彼女をメイと風鈴が励ます。
「大丈夫だ。私も人並みに料理が出来るまで大分時間がかかったからな。」
「焦る必要は無いのです。」
「でも、玄だって料理出来るのに・・・」
そう。六花の言う通り、玄は実は料理が出来るのである。しかも、十花にこそ及ばないものの、充分上手いと言うレベルだ。
「それはちょっと言わないでくれ・・・」
まあ、それだから平均レベルのメイも女のプライドがゆるさないと言う事で、料理部に入った訳なのだが。
部活終了後、結局ホットケーキを三枚も焦がしてしまった六花は意気消沈しながら帰り道を歩いていた。
「うう・・・どうして上手くいかないの・・・」
「まあ、そう焦る必要は無い。」
「・・・メイはそれしか言ってない気がする。」
「そ、そうか?」
ジト目で睨んで来る六花から目を逸らすメイ。すると、その時・・・彼女達が腕に付けているブレスレットからアラーム音が鳴った。
「これは・・・」
「マイナスエネルギー反応!?」
このブレスレットは玄が用意したもので、『太陽の勇者ファイバード』に登場した天野博士が作った装置のようにマイナスエネルギーを探知する事が出来るのである。つまり、『魔』に取り憑かれた転生者を探知出来るのだ。
「反応は・・・向こうからか。行くぞ、六花!!!」
「了解した。」
そして、二人は反応のある場所へと急行した。
マイナスエネルギー反応
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