第一章・その名は邪王真眼 小鳥遊六花(高校一年間)
第五話
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螺旋の書というのは何?」
「あれはですね。中学生の頃、森夏ちゃんが螺旋の魔術師モリサマーって名乗ってた頃、自分のホームページに掲載していたものなのです。」
『モリサマの祖父である螺旋の大魔導師から受け継いだ理論をモリサマなりに解釈した事が載っているんだ。でも、モリサマーとしての記憶を失い、それから自分でその痕跡を消して行ったんだよ。』
「???」
「なるほど。所謂『黒歴史ノート』と言う奴か。」
二人の説明を聞いた後、六花は主に七宮のせいで理解できなかったが、メイは納得した。
「さあ、モリサマー様の言葉を受けるのデース!!!」
「や、やめてえええええ!!!」
そうこうしている間に、凸守がファイルを開いていた。
「螺旋とは世界の根幹を成す理。この世全て法則は全て螺旋の中にある。」
「いやああああああああ!!!」
そして、凸守の螺旋の書の音読を聞いたとたん、丹生谷は耳を塞いでのたうちまわり始めた。
「ふっふっふ。やはり、邪悪なネクロマンサーにはモリサマー様の言葉は毒のようデスね。」
「ちょっと!丹生谷さん、しっかりして!!」
床を転がる丹生谷を見て、凸守は誇らしげに胸を張り、佐伯は困惑していた。
「懐かしいのです。」
『あの頃のモリサマは本当に良かった。』
一方、風鈴と七宮は丹生谷の中二病時代を懐かしんでいた。そんな中、六花が立ち上がる。
「それくらいにしておけ。丹生谷が嫌がっている。」
「誰デスか、お前は?見た所魔眼使いの類のようデスが。」
「私の名は小鳥遊六花。そこで転がっている丹生谷の友人。それと、これは魔眼ではない。ただの怪我。それより、私の話を聞いていたのか?」
「凸守に指図しようと言うのデスか?面白い奴デース。お前もこのネクロマンサーのように、モリサマー様のお言葉に浄化されるがいいデース!!!」
そして、凸守は六花の方を向いて螺旋の書の音読を始めた。
「螺旋とは繰り返す過去と、流れて行く未来の融合体。それらはあたかもメビウスの輪の表裏のように互いに不可分であり・・・」
「だから何?」
が、それを聞いても六花は平然としていた。だが、その代わり・・・
「もうやめてえええええ!!!」
丹生谷の方が追加のダメージを受けていた。
「む?ネクロマンサーの方には効いているのに、何故お前には効いて無いのデスか!?」
すると、六花が平然としている事に気付いた凸守がやや大げさなリアクションをした。そんな彼女にメイがツッコミを入れる。
「いや。それは多分丹生谷にしか効かないと思うぞ。」
「おのれ・・・今日はこのくらいにしておいてやるのデース!」
すると、凸守は捨て台詞を吐いて教室を出て
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