第一章・その名は邪王真眼 小鳥遊六花(高校一年間)
第五話
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谷はこのクラスの学級委員長をやっているのだ。
「そこの君、誰?ここには何の用で来たのかしら?」
「凸守の名はミョルニルハンマーの使い手、凸守早苗デース!!そして、ここに居ると言うネクロマンサーに会いに来たのデース!!!」
巾着袋のついたツインテールを振り回しながらそう答える少女、凸守。
「いや、そんなのうちのクラスには居ないし・・・(うわー、こいつ中二病だわ。面倒くさ)」
そんな彼女とその意味不明な要求に頭を悩ませる丹生谷。するとそこへメイがやって来て言った。
「私が思うに、そのネクロマンサーとやらはお前の事ではないのか?」
「はあ?何で私が・・・」
「大方、お前の幽霊憑きという噂が伝わる過程で変化したのだろう。」
『なるほど。それはあり得るね。』
メイの推測に納得する七宮。だが、丹生谷の方は納得がいかなかった。
「何がどう伝わったら幽霊憑きがネクロマンサーになるのよ。」
「お前がネクロマンサーなのデスか?」
すると、凸守が丹生谷に聞いた。
「違うわよ。私はネクロマンサーなんかじゃないわ。」
「ふっふっふ。凸守は騙されないのデスよ。お前がネクロマンサーに違い無いのデース!何故なら・・・そう言う事をしそうな陰湿な感じがするのデース!!!」
「・・・放課後、ちょっとはなしたい事があるんだけど、いいかしら?」
そう言った時の丹生谷の顔は、怖いほどに満面の笑みであった。
「正体を知った凸守を消そうと言うのデスか?そんなまどろっこしい事はせず、今直ぐここで勝負デス!!!」
「うふふ。本当に元気ね。」
未だに、丹生谷は笑顔のままであった。
「メイ!七宮!風鈴!丹生谷が何か怖い!!!」
「ええ。とんでもない威圧感よ・・・」
『まさに螺旋の魔術師・・・』
「面白くなってきたのです。」
そんな彼女に六花は怯え、メイと七宮は慄き、風鈴は面白がっていた。
そんな中、凸守は手さげ袋に入っているファイルを取り出す。
「さあ、凸守とこの『螺旋の書』の力。とくと見るがいいデース!!!」
それは、『螺旋の書』というタイトルの書かれたあちこちに渦巻き模様のシールが貼られている黒いファイルだった。
「なっ!?」
するとどう言う事であろう。螺旋の書の名を聞いた途端、丹生谷が笑顔を崩し、顔を真っ青にして口を金魚のようにパクパクさせ始めたのである。そんな丹生谷の様子を見て、凸守は自慢げに言った。
「ふっふっふ。やはり流石のネクロマンサーも、この螺旋の書には敵わないようデスね。」
「ななな、何であんたがそれを・・・!?」
震える声でそう言う丹生谷。そんな彼女の様子を見て、六花が風鈴と七宮に聞いた。
「あの
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