ループ・キャスト・システム
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マジだ。」
「本当の本当にマジか?」
「本当の本当の本当にマジだ。」
その言葉でようやく信じたのか
歳月は笑い、その場から立ち上がる。
まぁ、信じられなくても不思議では無い。
あの天才プログラマーにオリジナルCADを依頼したら造って貰いました。
そんな言葉、信じろと言われる方が無理と言える。
「と、と言うことは
それにもループ・キャスト・システムが搭載されているんですか?」
ようやく一条も再起動に成功したのか
一番の気になる事を聞いてくる。
ループ・キャスト・システム
通常魔法をCADを使って発動した場合
その起動式は1時削除されもう一度、同じ魔法を使う場合
CADから起動式を展開し直さなければならない。
がその起動式に同じ起動式を可能な限り演算し処理を付け加える事で
魔法師の演算能力が出来る限りの範囲までなら何度でも連続して、魔法を発動する事が可能になった。
以前から理論的には可能と言われていたがそれを実用するのには相当の技術と頭がいる。
それを可能にしたのが謎の多い天才プログラマー、シルバー
無月はそう呼んでいる。
無月の持つオリジナルCAD、その天才プログラマーが造ったCADには
何故かは不明だがシルバーと名のついた物となっている。
だからシルバー
「有ると言えば有るんだが、
扱いが相当、難しくて、そう何度も連続では使えないし
第一、この大きさだと、魔法を連続で使うには不向きだし。」
「でも、無月さんは確か、
自分の使い易い様にオリジナルCADとして造って貰ったんですよね。
それって、おかしく無いですか?」
「お、良いところを付く。」
「確かにこれだと折角、搭載されているループ・キャスト・システムが上手く活用されない。
だが、この刀型CADにはある秘密が有るんだ。」
「秘密、ですか?」
秘密と言う言葉に何か引っかかるのか一条は頭を悩ませながら考える。
だが、多分、考えても答えは出ない。
「刀型CADって
どう使うと思う?」
「どう使うかって、
そりゃあ、斬る時に使うんじゃないか、刀型なんだし。」
歳月は刀を振る素振りをしながら答える。
確かに刀の形状をしているので、そう考えてもおかしくは無い。
無月も普通に刀の様に振る。
「いや、そうじゃないんだ。
この刀型CADは刀に魔法を宿し、魔法の力を増幅させ殺傷能力を高める。
それが刀型の形の意味だ。」
本当はもう1つ、秘密が有る。
だが、これは言わない方が言い、魔法という力を持つ存在なら
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