ループ・キャスト・システム
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「それが無月のCAD?」
歳月は何やら考え事をしてそうな顔になりながらも聞く。
「ああ、俺専用の特注カスタマイズ
俺、無月 零しか使えず俺だけの為に存在し俺自身の為に使う。」
「でも形状が刀のCADなんて見た事も聞いた事も無いですよ?」
一条も疑問そうに言う。
確かに通常のCADでは有り得ない形状とも言える刀
普通のごく一般的なと言っても魔法を使える者だけが持つCADは小柄でコンパクト
無月の持つ刀型 CADは魔法に不向き
それも考えての言葉だろう。
「それはそうだ。
俺が使い易い様に作って貰ったんだ、でもこれは流石に大きくなりすぎたけど、」
「では、無月さんが使い易い様に、
と言う事は無月さん、剣道でも習ってたんですか?」
「いや、剣道どは習ってない。
剣術なら習ったけどな、」
「剣術?」
その言葉に多少、一条フリーズ
そんなにおかしな事、言ったかな?
多少考えるが、考えても答えが出なさそうなんので考えるのをやめる。
「でも、そのCAD、重くねぇのか?
見た感じ金属で出来てそうだが?」
「そうでも無い。
これは金属の中でも一番、軽く魔法に適した金属
スペルア・インゴットで形成されていて硬さは勿論
切れ味も最高級なのに軽い、もしかしたらそこらに売ってる木刀より軽いんじゃないか?」
「で、でもお前
そんな金属で出来た刀型CAD、よく持ってるな、
しかもそれを制作したのはあのシルバーだろ?
お前、一体、何者だ?」
歳月の言った言葉、理解出来る。
無月も自分が無月では無かったらそう言っているだろう。
でも俺は俺、そう自分を自負し答える。
「たまたま、シルバーにオリジナルCADを依頼したら
たまたまそのシルバーの目に止まって興味が出たらしく、たまたま造って貰った。
それだけだ。」
その言葉に一条と歳月はダンマリ、驚いている様にも見えるし
寝ている様にも見える。
やはり、何か俺は変な事を言ったのかな?
そんな疑問を頭で浮かばつつ、二人が再起動するのを待つ。
「ま、待ってくれ。」
意外に先に再起動したのは歳月だった。
歳月は混乱した頭で言う。
「要するにお前はあの偉大な天才プログラマーの
しかも世界で初めてループ・キャスト・システムの実用化に成功したあのCADエンジニアに
たまたまオリジナルCADの開発を依頼して
そしてたまたま、そのオリジナルCADに興味を持ったシルバーが
たまたま造ってくれた、と言うことか?」
「ああ、その通りだ。」
無月のそうですが何か?
発言に歳月は、ノックアウト
その場に座り込み状況を整理し何が何だか混乱した頭を押さえ込み、そして、
「お前、それマジか?」
「ああ、
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