第六章
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さにそうだというのだ。
「だから食べるんだ。いいな」
「うん、じゃあ」
「お父さんは雑炊を食べて生きてきたんだ」
何かあれば雑炊だった。我が子にこんなことも話した。
「だから御前もな」
「この雑炊を食べてだね」
「大きくなるんだ。いいな」
「うん、わかったよ」
我が子は素直に彼の言葉に頷いた。そうしてであった。
雄策の作った雑炊を食べる。その姿を見て。彼はキッチンにいて彼の分の雑炊を入れている妻と共にだ。満面の優しい笑顔でいるのだった。
雑炊 完
2011・6・29
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