第3章
月光校庭のエクスカリバー
第59話 どうしたイケメン!
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であった。
外国人だが浴衣を着こなしている。
「まあ、やってくれ」
「ああ、俺まだ未成年なんでぇ…」
「そうかぁ、これはしまったなぁ。酒の相手をしてほしかったんだがなぁ…」
「依頼ってそれなんですか?」
「ダメなのか?」
「ああいえ、そちらの願いを叶えて、それに見合う対価を頂ければ契約は成立しますんで」
……にしても、悪魔を召喚してまで叶えてほしい願いなのだろうか?
「あいにく今は酒しかないんだ。氷水でいいかい?」
「あ、はい」
それから数十分後…。
「フハハハハハ!!魔力が弱くて召喚された人間の下へ自転車でぇ?」
「……はぁ、まあ…」
「こりゃ傑作だ!フハハハハハ!!
(……そんなに笑われると流石にムッとするが、これも契約の為だ、我慢我慢…)。
そう思い、怒りをグッと抑え、出された氷水を口にする。
「いやぁ楽しかったよぉ!対価は何がいいんだい?」
「え?もう!」
「……悪魔だから魂とか?」
「え、まさかぁ。酒の相手くらいじゃあ、契約内容と見合いませんよぉ」
「ほぉ、意外に控え目なんだな?」
「うちの主は明朗会計がモットーなんで」
「じゃ、あれでどうだ?」
そう言って、壁に掛けてあった絵を指差す。
「複製画じゃないぞ」
「はぁ、でも結構高そうな…」
「今他に適当な物が無くてな。ダメなら魂しか…」
「え、じゃあ、絵で結構です!?」
「変な人だったなぁ。ま、契約は成立したし、これで野望に一歩近づいたぜ!ハーレム王に俺はなる!」
契約を終わらせ、俺は帰路についていた。
そうすると、ケータイの着信音が鳴った。
部長のお呼びだしであった。
俺は部長に呼び出された場所にチャリを向かわせる。
部長に呼び出された俺は、とある廃工場に来た。
「イッセー、こっちよ」
「はい」
「ごめんなさい、呼び出してしまって」
「いえ。それで、あの工場の中に…」
「……間違いなく、はぐれ悪魔の臭いです」
そう、呼び出されたのははぐれ悪魔の討伐の為だった。
「今晩中に討伐するように命令がきてしまいまして」
「それだけ危険な存在って事ね。中で戦うのは不利だわ。アーシアは後方待機」
「はい」
「朱乃と私は外で待ち構えるから、小猫と祐斗とイッセーは外に誘きだしてちょうだい」
「はい、部長」
「……はい」
「了解!赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)!!」
俺は了承すると赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)を出す。
「……祐斗?」
「あ、分かりました」
反応がなかった木場を訝しげに思った部長が木場を呼び、木場が慌てて返事をしていた。
「じゃあ、行くか木場、小猫ちゃん」
「……はい」
「……ああ」
俺達は廃工場の入り口まで来た。
このメンツだとアーシアを助けに教会に攻めこんだ時の事
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