コードギアスR2
0619話
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前はもう決まっているのか?」
事を起こす前になって国の名前を尋ねるというのも何だが、そう言えば国の名前を聞いてなかったと思い尋ねる。
『陽光。遍く太陽の光を国民全てが感じられるようにと思ってつけた名前だ』
陽光――ようこう――か。確かに今の大宦官にひたすら搾取されている国民にとっては救いの光となるんだろう。
『それに……』
何かを言い掛けるも、言い淀む星刻。
「どうした?」
『その、何だ。いいか? 1度しか言わないから良く聞けよ。お前達シャドウミラー……即ち、影に相対する者としての光。お前達と表裏一体という意味も込めてある』
どこか照れたような風にそう告げる星刻に、思わず笑みを浮かべる。
「なんだ、また妙に律儀だな」
『ふんっ、だから言いたく無かったんだ。……だが、天子様を大宦官の手から救い出し、全てとまではいかなくても多くの国民を救えるのは、間違い無くお前達のおかげだ。それだけは感謝している』
「妙にしおらしいな。らしくないぞ」
『だから言いたく無かったんだ……』
溜息と共に吐き出されるその言葉に、笑みを浮かべつつ口を開く。
「それに礼を言うのはまだ早い。礼を言うのなら建国宣言とそれに伴う戦いが上手くいってからだろう」
『……そうだな。確かにそうかもしれないな』
「ああ、そうしたらもちろん礼はたっぷりと貰うさ。だから安心してお前は戦いに備えろ。その身体の病気を治すにしても、暫くは頑張ってもらわなきゃいけないんだから」
『ふっ、任せろ。これまで付き合ってきたこの身体だ。もう暫くは持ち堪えてみせる』
その後、数分程の後会話を終えて、星刻との通信が終わって恋人達が待っている寝室へ向かう。
そして時が流れ……いよいよ建国の時を迎える事になる。
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