コードギアスR2
0619話
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抱いているのは友情みたいに見えるんだが」
そう告げた俺に、浮かべていた笑みを苦笑へと変えるレモン。
「あの表情は恋する乙女よ。……まぁ、それが憧れかどうかまでは私にも分からないけど、確実に星刻を男として意識しているでしょうね」
自信満々にそう言い切るレモン。恐らく同じ女であるだけに感じるものがあったんだろう。
「それはいいが、機体の準備はもういいんだよな?」
「ええ。新型機であるシャドウも量産型W達にきちんと疑似経験を読み込ませ済みよ。他の機体も同様にね」
「そうなると……いよいよ明後日……」
呟き、食堂の時計で既に日付が変わっていたのを思い出す。
「いや、もう明日だな」
「そうね。私達が表舞台に立つべき時は、もうすぐそこよ。そうしたらコーネリアの……」
「分かっている。ギアス響団……奴等は早いうちに潰してしまわないといけないだろう。それと、俺の予想通りに進んでいるのならギアス響団にはジェレミアがいる筈だ」
ブリタニア軍時代に俺とは関わりが無かったが、純血派であっただけに上手くいけばコーネリアが引き込める可能性がある。……その場合、重要なのはアーニャの中にマリアンヌがいるのを隠し通す事と、ゼロの正体がルルーシュであるのを知られない事だが……
いや、御輿がオデュッセウスで、その後ろ盾にコーネリアのいる組織がついていても、やっぱりブリタニアじゃなきゃ無理か? 個人的には嫌いじゃないんだけどな。
「アクセル?」
そんな風に考え事をしていると、食堂から顔を出した麗華が声を掛けてくる。
手には通信機を持っており、俺に差し出すようにして持ち上げていた。
「どうした?」
「星刻がアクセルに話があるって」
「……俺は構わないが、麗華はもういいのか?」
「うん! 星刻と一杯話せたから、私はいいの。もう少ししたら会えるって言ってたし。……それに、新しく作る国でもずっと私と一緒にいてくれるって言ってたから!」
満面の笑みを浮かべる麗華に、俺とレモンもまた釣られて笑みを浮かべる。
「そうか。じゃあ、お前も一応役目があるんだから頑張らないとな」
ポンッと麗華の頭に軽く手を乗せ、手に持っていた通信機を受け取る。
そこでふとレモンの方を見ると、何故か笑みを浮かべながら俺の方を見ているのに気が付いた。
しかもその口元に浮かんでいる笑みは、どちらかと言うと生暖かいと表現すべき笑みだ。
「……どうした?」
「いえ、別に。ただ、そうしているのを見ていると、まるで親子のように見えただけよ」
『親子?』
麗華と声が重なり、思わず視線を合わせる。
「せめて兄妹にして欲しいんだが。この年齢で父親ってのはちょっと嫌だぞ」
「あら、そう? そう言えばそうね。あや
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