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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第356話】
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篠ノ之が……。
「ふん。 紅椿が村雲に負けるものか」
「残念だけど、村雲は紅椿にも負けないよ? てか、世代差で勝敗はそうそう決まらないしね」
「……言ってくれるな。 では私と模擬戦で勝負しろ、圧倒的な実力の違いを教えてやろう。 何ならハンデをつけても良いぞ? 幾ら有坂から機体を譲ってもらったとはいえ、乗りなれてないから負けたと言い訳されては敵わないからな」
何処からそんな自身が来るのか……ご飯を食べながら篠ノ之を見やると余裕の風格すら漂わせていた。
多分、乗りなれてないと思ってるからだろう――と。
「模擬戦なら良いよ? 後、ハンデもいらない。 てか逆に私がハンデとして武器を天狼――それも、峰打ちで相手するよ。 これならバリア無効化攻撃使えないしね?」
軽くウインクする美春の言葉に、カチンと頭に来たのか目尻をつり上げて睨み付けるように――。
「良いだろう。 なら明日の夕方四時に第三アリーナでハンデ無しで相手してやる。 ……果たし合いだ、逃げるなよ」
「逃げないよ? じゃあ明日の四時にね? ヒルト、見に来て――って、ラウラと模擬戦だったね? 後で事後報告に行くね♪」
「あ、あぁ……」
若干曖昧な返事をした俺だが、美春は嬉しそうに目を細めて笑顔で頷いた。
……どうなることやら、暗雲が立ち込めてる気がするな、これが。
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