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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第356話】
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だが、スペックは白式には負けてない――天照は特に、展開装甲起動してない紅椿より総合スペックは上だったりする。

 母さんが独自に開発したIS用フレームと新設計したスラスター等が要因だとか言ってたが……わからん、難しい話は。

 ……どちらにせよ、母さんの頭の中がどうなってるか気にはなるが。

 何気無くそう思っていた矢先、鈴音が――。


「うちの国は一体どうなってんだか。 夏の臨海学校の時にバラバラになった『甲龍』用高機動型パッケージ、まだ届かないし」


 そういえばそうだったなと思う――確か、篠ノ之の紅椿が空から飛来した衝撃でコンテナの中がぐちゃぐちゃだったか――あれ?

 コンテナの意味が無い気がする。

 まあそれは良いとして、篠ノ之が原因なのにそれを責めない辺りはやはら鈴音は良い子だろう――本当、一夏はバカだなとしか言えん。

 未だにフラれたという事実を理解してないのだから――というか、あいつ篠ノ之ばかりに構ってるのがなぁ……。

 そんな感じで考えつつ、鈴音を見てると俺の視線に気付いた鈴音は視線を逸らし、少し頬を赤く染め上げた。

 それを誤魔化すかの様に鈴音はシャルに話題を振る。


「そ、そういやさ、シャルロットの所はどうなの?」

「んと、『リヴァイヴ』は第二世代で元々これ以上の開発は無いから、増設ブースターで対応するよ。 元々リヴァイヴは速度関係に関しては増設しやすいような設計になってるしね。 『疾風』の名前は伊達じゃないって事だよ」


 そう鈴音に言ってから俺へと振り返り、ニコッと笑顔を見せるシャル。

 ラファール・リヴァイヴを和名に直すと『疾風の再誕』――その名に恥じぬ機動性を持っていて、それを更に強化出来るって訳だろう――増設してシャルの技術もあれば篠ノ之の紅椿にも負けないだろう。


「成る程ね。 んじゃ、ラウラんとこはどうすんの? そっちも第三世代型でしょ?」

「姉妹機である『シュヴァルツェア・ツヴァイク』の高機動パッケージを調整して使う事になるだろう。 装備自体はあっちの方が本国にいる分、開発も進んでいるのでな」


 鈴音の問い掛けに素直に応えるラウラ――当初のいがみ合いも無く、仲良くなった事に嬉しさを感じる。


「ふむ。 高機動パッケージ装備したシュヴァルツェア・レーゲンか――気になるな」


 何気無い呟きに、ラウラはいち早く反応すると――。


「む? お、御披露目する機会があればヒルトにも見せよう」

「良いのか?」

「うむ。 ツヴァイクに関しては国家重要機密故に教えるわけにはいかぬが、レーゲンに関しては別だ。 この学園に来た以上、情報公開は許されてるのでな」

「成る程? ――色々複雑だな、条
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