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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第356話】
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るだろうし――。
……それはそうと、先日の襲撃事件はうやむやになった様だ。
ニュースでもさっぱり取り扱わなくなり、今は韓国の軍事基地襲撃事件ばかりがニュースになっている。
このニュースの概要に関しては基地に生き残りは誰一人として居らず、韓国の軍人問わずその場にいた人も含めて惨殺されたと報道された。
噂ではそこにISのコアがあったとかネットのニュースに流れていたが、それもぱったりと消えていた。
事件自体は報道されてはいるが、これも直ぐに報道されなくなるのだろう。
それはさておき、この間の襲撃してきた組織――『亡国機業』――『ファントム・タスク』の情報だが……ラウラ曰く、第二次大戦中に生まれた組織らしい。
国家に寄らず、思想を持たず、信仰は無く、民族にも還らないとか。
昔から目的も不明で、存在理由すら不確かで、組織の規模も誰にもわからないらしい。
こういった『らしい』という濁した言葉なのは、あまりにも情報が少なすぎるからだ。
母さんが狙われる理由もよくわからないが……もしかすると、母さんが作ったPPSに関連するのか、はたまた母さんの頭脳が欲しいのか、それとも何と無くなのか……。
――考えてもよく分からず、まるで深い霧に覆われた森林を駆けていく様な感じだ。
だがそれでも現状わかっているのはISをコアを含めて奪取する事と、母さんを狙う事だろう。
警備強化の話は織斑先生には伝えたものの、どうしてもISを用いない警備だと心許ないとか――自衛隊に配備されている対空戦車の配備なども進言してみたが、これだと対空戦車が破壊された時の搭乗員の命の危険にも関わるとか……正直お手上げかもしれない、高校生程度が考える頭の中じゃ。
とりあえず今はその話を頭の片隅に置いておき、またキャノンボールの話に意識を戻すと俺は口を開いた。
「何にしてもさ、キャノンボール・ファスト。 それを主観におくと次からは高機動訓練主体になるな」
「そうですわね」
小さく同意するようにセシリアが頷く――と、ここで一夏が。
「高機動訓練か……」
「フッ、高機動訓練なら私が教えよう。 紅椿の展開装甲を機動モードにすればどんな機体も私には追い付けないからな」
「……そうだな。 白式も機動力のスペックならセシリアのストライク・ガンナーにも負けてねぇし」
そう二人して盛り上がるのを見つつ、俺は心の中で「そりゃ篠ノ之束が携わってりゃ、機体の性能も高いって」と突っ込む。
――まあ白式に関しては、倉持技研の開発頓挫した機体を拝借して篠ノ之束が完成させた訳だが――まあどちらにせよ、篠ノ之束が携わってる事には変わりないだろう。
村雲も弐式も天照も
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