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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第356話】
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ファスト仕様を、各スラスター等の出力調整を行いながら自分用にセッティングするのが主だな」

「む? ……ヒルト、よく覚えているものだな、流石は我が嫁だ。 プチトマトをやろう」


 そう言って食事を食べ終えた皿の上にプチトマトが一個転がる。

 遠慮なくそれを箸で摘まみ、口に入れると咀嚼――甘いトマトの味が口一杯に広がった。


「僕もせっかくだからあげる。 ……へへっ、ヒルトって何だかんだで勤勉だよね? ご褒美ご褒美♪」


 そう言って白身魚のフライを箸で一口サイズに切ると、皿の上に乗せた。


「うん、お兄ちゃんって結構勉強してるもんね? 織斑君も見習った方がいいよ? いつまでもカッコつけてるよりかは少しでも努力して、継戦能力あげた方がいいし。 はい、私もお兄ちゃんにあげる♪」


 美冬もコロッケを一口切り分け、皿に乗せてくれた――と。


「俺だってちゃんと勉強してるぜ? 現にヒルトより一般教科は俺の方が出来るし――」

「一般教科は確かに織斑君の方が出来るけど、あくまでそれは教科書の事が出来るだけでヒルトより知識は無いんじゃないかな? ……ヒルト、勉強嫌いだけど好きになった勉強は頑張ってるしね? 現国とか、歴史とかさ」


 そんな未来の擁護(?)を受ける俺――と。


「一般教科だったら僕が教えるし、ヤル気出せば多分一夏よりもヒルトの方が点数高くなるよ?」

「ふーん。 ……まあそれは置いといてさ、キャノンボールの話に戻るけど、高機動パッケージっていえばセシリアだよな?」


 強制的に一般教科の話を止めた一夏に、困ったような表情を浮かべたシャル、そしていきなりセシリアの話題になってセシリアも目をぱちくりさせていると軽く咳払いして――。


「えぇ、そうですわね。 わたくしの駆るブルー・ティアーズには、主に高機動戦闘を主眼の据えたパッケージ『ストライク・ガンナー』が搭載されてますわよ」


 いつもの様に変わらずの態度で答えるセシリアだが、どうもフレキシブルの訓練が上手くいっていないらしい。

 セシリアとしても壁にぶち当たった為、また基礎としてのBTに関する内容のお復習もしてるって俺に打ち明けてくれた。

 ……フレキシブル、俺には出来るかどうか未知数の領域の為、力になれないが話すだけでもやっぱり少し気が楽になるらしく、時折夜、セシリアの話に付き合っている。

 どうにかマスターすればセシリアの戦闘の幅が広がり、代表への道も一歩近づく為何とかならないか俺も時間がある時はシャルの性別詐称による問題も含めて解決策を探してはいるが――。

 シャルの問題に関しては、シャル自身が代表になれば問題解決になるらしいが、やはり選択肢は沢山ある方がシャルも安心す
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