暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos22-Dなお深き闇に染まれ、聖夜の天(ソラ)〜Nur eine Hoffnung〜
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って・・・! 名前だって本当は、夜天の魔導書って、とても綺麗な!」

「そうね、そうらしいわね。でもその怒りを私にぶつけるのはお門違いよ。私が主になった時にはすでに呪われた書だったもの」

「でも! ナハトヴァールっていう異物を加えた所為で余計に酷いものになったって・・・!」

「それについても謝るつもりはないわ。自分の所有物をどう扱おうが・・・勝手というものでしょ!!」

アウグスタさんの背中が海上にそびえ立つ岩の柱の1つにぶつかったことで、私たちの飛行は終わった。でもこれでA.C.Sの威力を余すことなく伝えることが出来る。「届いて!」マガジンに残ってるカートリッジを全弾ロードして、さらに突撃力を強化。

「返して・・・。はやてちゃんの、ヴィータちゃんの、シグナムさんの、シャマルさんの、シュリエルさんの、ザフィーラさんの、そしてルシル君の・・・笑顔を、希望を、日常を、あなたが奪ったものを全部・・・!」

私の顔に向かって伸ばされてきたアウグスタさんの左腕に装着されたナハトヴァール。赤い杭の先端が額に向けられた。それでも私は目をアウグスタさんの顔にのみ向ける。

「返して!!!」

「なに・・・!?」

とうとうストライクフレームがアウグスタさんの防御を貫いた。

「ブレイク・・・シューーーーット!!!!」

すぐさま砲撃を発射。目の前が私の魔力光、桜色の魔力爆発でいっぱいに染まる。続けて襲ってくるのは魔力余波と衝撃波。これで余波処理が働いていると思うと、もし無かった場合の時はどうなる事か、想像もしたくない。

「はぁはぁはぁ・・・ふぅ・・よし」

岩の柱の上に降り立って息を整えながら、A.C.Sを解除した“レイジングハート”から空になったマガジンを外して、新しいマガジンを装着。魔力爆発と崩れていく岩山から濛々と立ち上る煙を見据えていると、「やってくれるわね・・・」ようやくダメージが通ったようで、少し煤汚れたアウグスタさんが姿を現した。

「まだまだやれるよね? レイジングハート」

≪もちろんです。ご友人方の為にも、もうひと踏ん張りですね≫

“レイジングハート”の言葉に頷きを返して、苛立ちを見せ始めたアウグスタさんを見据える。そして・・・

――ショートバスター――

――ナイトメア――

すぐさま砲撃の撃ち合いに入った。海上に突き出す幾つもの岩の柱の中を高速飛行で翔け回りながら砲撃を撃って、避けて、シールドや柱を壁にして防いで、を繰り返す。でもやっぱり「全然効いてない・・!」当てることは出来てるけど、A.C.Sの零距離でも軽いダメージしか与えられなかった以上、その他の攻撃はビクともしないんだ。

(ならもう・・・スターライトブレイカーしか・・・ない)

今の私ひとりに出
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