暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos22-Dなお深き闇に染まれ、聖夜の天(ソラ)〜Nur eine Hoffnung〜
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い。と言うよりは、折れるわけがない。みんなで頷き合って、「子供だからと言って容赦はしないわよ」溜息を吐きながら“闇の書”をペラペラ捲っているアウグスタさんにデバイスを向ける。

≪Photon Lancer Genocide Shift≫

アウグスタさんが発動したのはフェイトちゃんの魔法だった。黄金に輝く魔力スフィアが私たちを包囲するように、えっと、100基以上が展開された。フェイトちゃんの時は30基ほどで、弾数は1000発ちょっと。でもアウグスタさんのはその3倍はあるはず。あれは防御しちゃダメだ。

「フォイア!」

「アリサちゃん!!」

「こういう時に改めて思うわ。あたしも空を飛べればって・・・ね!」

すずかちゃんがアリサちゃんの手を取って屋上から飛び立って、私たちもすぐに空に上がって、放たれてきた魔力弾の回避に移る。全方位からの襲撃をさせないために広い大通りを地面スレスレに飛んで、避けきれないものはシールドで弾き逸らすことで対処・・・していたところで、「アウグスタさん・・・!?」が私の目の前に突然現れた。慌てて“レイジングハート”を向けたけど、ヘッド部分をナハトヴァールに弾かれて大きく逸らされちゃった。

――シュヴァルツェ・ヴィルクング――

――ラウンドシールド――

黒い魔力を纏った右の拳が繰り出されてきたのを“レイジングハート”が発動してくれたシールドで防御したんだけど、でもすぐに砕かれちゃった。それでも十分な猶予だった。“レイジングハート”の先端をアウグスタさんに向け直して「バスター!」高速砲のショートバスターを連射する。
アウグスタさんは防御より回避を選んで、私から距離を取りつつも「ナイトメア」砲撃を撃ち返してきた。とここで「鋼の軛」ザフィーラさんの魔法、高さが40mくらいもある白い杭が、私を中心に直径100mほどの円周状に幾つも突き出してきて、逃げ道を塞いできた。

「(さっきのルシル君の炎の壁みたい・・・)周りに逃げ場無し。唯一の逃げ場は・・・上!」

アウグスタさんが待ち構える頭上。そこには「またルシル君の・・・!」魔法、蒼く燃える炎の槍が数えるのも億劫になる程に展開されてた。逃げ場が全部潰されちゃったかも。ううん、かなり危険だけど、降り注いで来る槍を回避しながら上昇すればたぶん・・・。
覚悟を決めようとしたところで『なのは! いま助ける!』フェイトちゃんからの念話が。それと同時に「コード・サラヒエル。フォイア」アウグスタさんの号令が下った。降り注いで来る槍の雨。ビルとかお店と言った遮蔽物を問答無用で貫通して来る。

――プラズマスマッシャー――

杭の壁のある一か所が爆発。フェイトちゃんの砲撃が杭を破壊して、逃げ道を開けてくれた。あとは降り注いで来る槍や壊された建物の瓦礫
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