暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos22-Dなお深き闇に染まれ、聖夜の天(ソラ)〜Nur eine Hoffnung〜
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テルミナス曹長が居てくれれば良かったんだけど・・・。

「跪け! 我が覇道の行く手を拒みし愚者ども! 私はアウグスタ。世界の王となる、威厳と尊厳の化身!」

VS?―?―?―?―?―?―?―?―?―?―?―?
其は絶え無き妄執・果て無き執念の化身アウグスタ
?―?―?―?―?―?―?―?―?―?―?―?VS

蒼い光の尾を引きながらこっちに飛んで向かって来たアウグスタ。まずはなのはが「エクセリオン・・・バスター!」砲撃で迎撃を行うけど、アウグスタの飛行速度や機動力が凄まじくて、なのはの砲撃はアウグスタの残像しか捉えることが出来なかった。
アウグスタはそのまま向かって来たんだけど、私たちの居る屋上より下の階へと突っ込んだ。激しく揺れるビル。腰を落として転ばないように気を付ける。わざとなのかそれとも制御できなくて事故を起こしたのか、ちょっと判別がつかない。

「え、どうなったんだい・・・?」

「何も起きないな・・・」

アウグスタが何も反応を起こしてこない状況に私たちは戸惑う。でもそれはすぐに消える感情。足元からすごく嫌な気配がして、私たちは何も言わずに直感に従って屋上から退避。

――コード・ミカエル――

さっきまで立っていた場所が20以上の蒼い砲撃で消し飛んだ。ルシルの魔法だ。立ち上る粉塵の中から飛び出して来たアウグスタの周囲に浮いているのはあの22枚の翼。それらの先端が一斉にこっちに向いて「ミカエル。シュート」アウグスタがそう号令を下すと、たったいま屋上を階下から撃ち抜いた砲撃が放たれてきた。
慌てて散開しながら私はアウグスタへ向かって突進。その最中になのはのシューターやすずかのバレット、クロノのスティンガーブレイド・エクスキューションシフトが私の側を通り過ぎて行く。

――狼王の鋼鎧――

白い魔力を纏ったアウグスタは避けることなく着弾を受け入れて、また「ミカエル!」22本の砲撃を発射してきた。それを紙一重で避けつつ、「はああああああッ!!」ザンバーフォームの“バルディッシュ”を振るう。だけど、「無駄よ」ナハトヴァールの籠手で防がれる。

「プラズマランサー・・・、ファイア!!」

アウグスタの至近距離で発生させたランサー8発を一斉着弾させる。起きた爆発で一度距離を取らざるを得なくなったけど、下手に距離を詰めておくのも危険だと思うから問題ないはず。と、煙幕の中から「紫電一閃!」燃え上がる剣が振るわれてきた。それを“バルディッシュ”の刀身で受け止める。

「シグナムのレヴァンティン・・・!?」

アウグスタの右手に握られていたのは“レヴァンティン”だった。でも色は黒に染まっていて禍々しく見える。下手するとシグナムの時以上の威力かも知れない紫電一閃。それでも魔力刃を砕かれることはなかったけど
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