暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos22-Dなお深き闇に染まれ、聖夜の天(ソラ)〜Nur eine Hoffnung〜
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掛ける。

「私は大丈夫。すずかに治してもらったから」

「ごめんね、フェイトちゃん」

「んー、私はごめんなさいじゃなくて・・・」

「・・・あ、ありがとう、フェイトちゃん」

「うん♪」

フェイトちゃんと2人して笑みを浮かべる。そんな中、「もういい加減に眠りなさい。無理に起きていても、もうこの流れが変わることは無いのだから」アウグスタさんの声が頭上からしてきた。

「それはこっちのセリフよ!」

「アリサちゃん!」

「眠るのはあなたです!」

「すずかちゃん!」

龍のような岩の柱の先端に立つすずかちゃんとアリサちゃん。そこに「そうだな」クロノ君と、「というわけだから、あんたがさっさと消えちまいな」アルフさんも合流。

「そう。残念だわ」

アウグスタさんが凶悪な笑みを浮かべたその瞬間、足元の海面が大きく爆ぜた。そこから飛び出して来たのは、私たち全員を丸呑みできる程に大きな口、その数3つ。それはあまりに突然で、回避するには全てが遅すぎた。フェイトちゃんくらいの速度があればみんな逃げられるのに・・・。

――飛刃・翔舞三閃――

そして、ソレもまた一瞬だった。私たちの頭上から真紅に光り輝く斬撃が3つ降って来て、私たちを呑み込もうとしてた3つの口を斬り裂いた。


「まったく。七美徳の慈悲(パティエンティア)を奪われているなんて。ルシルのドジっぷりも相変わらずここに極まれりね」


頭上、そこには真紅に光り輝く一対の翼を羽ばたかせたシャルちゃんが居た。



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