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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos22-Dなお深き闇に染まれ、聖夜の天(ソラ)〜Nur eine Hoffnung〜
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来るのはそれだけだ。あとは集束完了までの時間稼ぎをするだけなんだけど。私ひとりじゃ無理・・・だよ。
(フェイトちゃん・・・)
私を庇って倒れてしまったフェイトちゃん。ううん、ここに来て頼るわけにはいかないよね。私ひとりでもなんとかして時間を・・・。
「少しばかり注意散漫ではなくて?」
――チェーンバインド・シーリングフォース――
「っ!?・・ぅく・・・これ、ルシル君のバイン――え・・・!?」
蒼いチェーンバインドが私を拘束した。両手に3本ずつ、腰から下が5本で簀巻き状態。すぐに習ったバインドブレイクを発動しようとしたんだけど、魔力が上手に使えない、だから魔法が発動できない。
「磔の体勢にされる気持ち、少しは理解できたかしら?」
「っ!!」
アウグスタさんが私の目の前にまで近づいて来てそっと頬に触れて、「次はあなたよ」耳元にそう囁いてきた。ゾワッと総毛立つ。そんなアウグスタさんが離れて行って、「来たれ。冥府の螺旋槍」一言呟いた。
≪Wurf Speer der Unterwelt≫
私の頭上、何か・・・とてつもなく大きな何かが突き出て来た。
「あの槍はね、古代ベルカにおいて戦船に対する攻撃として構築された対艦魔法なのよ。対人で使うような物ではないけど・・・。私をここまで追い込んだその罪には相応しい罰だと思うの」
アウグスタさんが高度を上げてその槍の上へと消えていった。どう見ても良いことにはならない。それは正しい感だった。対艦の槍がドリルのように高速回転しながらゆっくりと降下してきた。あんなのを受けたら、強化された私の防御力でも・・・死んじゃう! 何度も魔法を使おうとしてもやっぱり魔力が上手く扱うことが出来ない。
「さようなら。あなたの死は、無駄にはしないわ」
「いや・・・」
すぐそこまでにまで迫って来ている脅威に、今までに感じたことがない程の恐怖を感じた。目を逸らしたいほどなのに逸らせない。もうダメ、って諦めそうになった時。
「なのは!!」
≪Jet Zamber≫
黄金の光が一閃。迫って来ていたドリル状の槍が縦一線に斬り裂かれた。私に当たる前に真っ二つに分かれて、そのまま海に落下、崩れ去っていった。そして「なのは!」私の元にフェイトちゃんが飛んで来た。羽織ってるのは黒じゃなくて白いマント。ライトニングフォームに防御力を追加したブレイズフォームだ。
「フェイトちゃん・・・!」
「ごめん、なのは、大丈夫!? いま助けるから!」
ザンバーフォームの“バルディッシュ”を一閃して、私を拘束してるバインドを破壊。ようやく自由になれた。フェイトちゃんに「ありがとう」お礼を言い、そして「私のことなんかよりフェイトちゃんの方が・・・」心配の言葉を
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