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魔法少女リリカルなのは Searching Unknown
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闇の書の事件から三ヶ月後。直人は時空管理局の訓練生としての日々を送っている。
「遅い遅い!」
「クッソ!なんで当たらないんだ!」
訓練の場所に選ばれた廃墟地域で、二丁拳銃を構えて大剣を背負う直人に向かい合うのは、マシンピストルを両手で構え、肩にナイフを装備した青年の魔導士であった。とはいえ彼の魔力弾は直人の二丁拳銃から放たれる魔力弾に叩き落とされ、大きくチャージすれば背中の大剣を片手で抜いて弾いたり切り裂いたりしているのだから、彼にとってはジリ貧状態だろう。
「これなら、どうだ!」
そう叫ぶと、青年は魔力弾を彼の足元付近に撃ち、着弾と同時に炸裂させる。こうすることで砂煙や光によって直人の視界を奪い、チャージした弾丸を直撃させようとしたと思われる。
「甘いわ!」
だがしかしそれは読まれていたのだろう。彼からすれば10メートル程度の距離なら一瞬で詰められる。それを警戒せずに、動かないままバカ正直にチャージなどしていれば格好の的としか言い様がない。
「がぁっ!?」
気付けば青年は体ごと吹き飛ばされていた。直接ぶつかってきた衝撃があったことから、体当たりに近い何か。そして体勢を立て直そうと起き上がろうとした瞬間、彼の右頬に触れる冷たい感触。
「今日も、俺の勝ちやな」
「……参りました。ありがとうございました」
青年の敗北宣言とバリアジャケット解除により、直人の勝利が確定。直人は彼に手を差し延べると、彼はその手を掴んで起き上がった。その時には直人もバリアジャケットを解除しており、デバイスも待機状態に戻してあった。
「直人!ティーダ!戻ってこい!」
「はい!」
「はい!」
直人と青年のもとへとやってきたのは、ベリーショートの黒髪と額の刀傷が特徴である中年の男性。服の上からでもわかるその引き締まった体と鍛え上げられた筋肉が、ただものではないという迫力を放つ。
「まずは二人ともお疲れさん。お前らがここに来た時と比べればとんでもねぇ成長っぷりだ」
「ありがとうございます!」
「とりあえずお前ら水入れて来い。話はそれからだ」
「はい!」
二人が同時に頭を下げている彼は、直人たちの所属する訓練部隊の教官であるキース・ハモンド一佐。かつては警察機関の特殊部隊に所属していた彼は、管理局からスカウトを受けて都市防衛隊でエースとして活躍していた。陸戦魔導士としては屈指の実力者である。現在は前線からは引退し、教導隊にて後進の育成に努めている。
「まずは直人だな。どうだ、少しはここのスパルタっぷりにも慣れたか?」
「いや、私はまだまだです。カリキュラムについていくことで精一杯なものですから」
実際それは直人自身感じ続けている。魔法に触れて半年以上が経つが、圧倒的に
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