地底湖の洞窟
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スラ子とスラ吉は目的地に到着した。
地底湖の洞くつ。
「キュー!」
スラ子は驚いた。
洞くつの中は、真っ暗ではなかった。
奥までよく見える。
太陽の光が届かないのに何故?
「ギュー(よーく、見てみな)。」
「キュー?」
天井や壁を見ると、所々淡く光っている。
なるほど、ヒカリゴケか。
それもかなりの数だ。
「キュー。」
ヒカリゴケを少しむしり取り、口の中に入れるスラ子。
・・・・・・・・・。
何やってんの!?
食べ物じゃないから、すぐに吐き出しなさい!
「モグモグ・・・キュ!?」
ス、スラ子?
「キュペッ!キュー!キュー!」
吐いて悶えるスラ子。
どうやら不味かったようだ。
自業自得である。
何でも食べるのは、良くないと知れ!
「ギュー(不味いだろ)?」
「キュー。」
「ギュギュー(俺も食った時は吐いたぜ)。」
スラ吉、お前もか!
「ギュー、ギュー(行くぞ、子分は奥にいる)。」
「キュー。」
洞くつの奥へ向かう2匹。
初めての洞くつに、スラ子は興味津々。
あちらこちらにある大きな珊瑚、ひんやりとした風、外よりも静かな空間。
まるで、別世界に迷い込んだような感じだ。
そんなスラ子を見つめる者達がいた。
イカのような姿の魔物プチアーノン。
「キュ?キュー!」
気がついたスラ子は、元気よく大声で挨拶した。
おおっ、偉いぞ。
ここは彼らの縄張りであり、棲み家だ。
お邪魔しますと、礼儀正しくするのは大事なこと。
「「「「「「ティウティウ(いらっしゃーい)!」」」」」」
プチアーノン達は触手を動かし、スラ子を歓迎してくれた。
よかったな。
しかし、数分後。
・・・・・・・・・・・・・・・・スラ子が消えた。
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