暁 〜小説投稿サイト〜
不思議なスライム
地底湖の洞窟

[8]前話 [1]後書き [2]次話
スラ子とスラ吉は目的地に到着した。
地底湖の洞くつ。

「キュー!」

スラ子は驚いた。
洞くつの中は、真っ暗ではなかった。
奥までよく見える。
太陽の光が届かないのに何故?

「ギュー(よーく、見てみな)。」

「キュー?」

天井や壁を見ると、所々淡く光っている。
なるほど、ヒカリゴケか。
それもかなりの数だ。

「キュー。」

ヒカリゴケを少しむしり取り、口の中に入れるスラ子。
・・・・・・・・・。
何やってんの!?
食べ物じゃないから、すぐに吐き出しなさい!

「モグモグ・・・キュ!?」

ス、スラ子?

「キュペッ!キュー!キュー!」

吐いて悶えるスラ子。
どうやら不味かったようだ。
自業自得である。
何でも食べるのは、良くないと知れ!

「ギュー(不味いだろ)?」

「キュー。」

「ギュギュー(俺も食った時は吐いたぜ)。」

スラ吉、お前もか!

「ギュー、ギュー(行くぞ、子分は奥にいる)。」

「キュー。」

洞くつの奥へ向かう2匹。
初めての洞くつに、スラ子は興味津々。
あちらこちらにある大きな珊瑚、ひんやりとした風、外よりも静かな空間。
まるで、別世界に迷い込んだような感じだ。
そんなスラ子を見つめる者達がいた。
イカのような姿の魔物プチアーノン。

「キュ?キュー!」

気がついたスラ子は、元気よく大声で挨拶した。
おおっ、偉いぞ。
ここは彼らの縄張りであり、棲み家だ。
お邪魔しますと、礼儀正しくするのは大事なこと。

「「「「「「ティウティウ(いらっしゃーい)!」」」」」」

プチアーノン達は触手を動かし、スラ子を歓迎してくれた。
よかったな。
しかし、数分後。





・・・・・・・・・・・・・・・・スラ子が消えた。





[8]前話 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ