ラウラの教導……ドイツの冷水はどこ?
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奈がいた。それまでならまだ我慢できた。しかし、おまけのようにセシリアに鈴まで同席していた。
そして、天地とシャルルも申し訳なさそうな顔をしながら在席している。
「どういうことだこれは?」
「いや、大勢で食べたほうが楽しいだろ?」
「……やっぱり俺学食に行こうか?」
空気を読みながら気を遣う天地の言葉は私の心に刺さった。
「いや、かまわん。そうだな、昼餉は大勢で団欒とするのがいいやも知れん。」
「箒?なんか俺したか?」
「なにがだ?」
むぅ……人の心に気がつかないこいつには慣れたつもりだったがそうでもなかったようだ。悪意のない行為だからこそ咎めることもできないが「はい、そうですか」で片付けるのも癪だと私は思ってしまった。
「いや、侍口調になってるから……その口調の箒って何か不機嫌になってる時だし。」
「ふん、そんなことは気にするな。ほれ、お前の分だ。」
私は一夏に弁当を渡しながら……唐変木は相変わらずかと考えた。でも、一夏の小さな心遣いにはなぜか胸が躍る。
「もしかして俺の分?」
「そうだ。たまには毒味役がいてもいいだろう?」
ん?今私はなんと言った?
「……やっちゃった弁当なのか!?」
「ち、違う!今回は成功だ!!と、とにかく食べろ!」
―――結局命令口調になってしまったか……どうしても素直になれないな。
「え、箒も弁当を持ってきてたの!?」
「箒さんまで…鈴さんだけではなかったのですか!?」
「え、まさか二人も弁当を……?」
一夏は若干引いている、セシリアの発言に対してだが。
と言うかこの二人に加えて春奈も作ってきていそうな雰囲気なんのはなぜだ?
「大丈夫だよ、一夏。セシリアの弁当なら私が付き合って面倒を見たから。」
「まて、春奈。セシリアに料理を教えたのか!?」
なん……だと……なんて余計なことをしてくれたのだ春奈!?と言う言葉が出かけたが鋼の意志で飲み込む。
春奈は料理が上手で私も何度か手ほどきを受けたこともある。かなりの腕前だったのは記憶に新しい。
それでいつも以上の自信をセシリアから感じていたのか、私は。
「んー?何か箒ちゃんに都合悪かった?」
「いや、なんでもない。ただ、セシリアがまともな料理を作ったためしがあるのかが気がかりでな……食べるのは一夏だし……な。」
「んなっ!?どういう意味ですか、箒さん!?」
「どうどう、セシリア。私が付いてたからだいじょーぶ!」
まぁ、春奈なら大丈夫か。
「みんな。そろそろ、食べない?僕お腹空いてるんだけど……」
新参のシャルルがそう言った。いや、空気を読んでくれたのだろうか。
「それもそうだな。さっ
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