暁 〜小説投稿サイト〜
緋弾のアリアGS  Genius Scientist
イ・ウー編
武偵殺し
23弾 銃弾の声
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トに言葉にして伝えないとダメみたいだな。俺のキャラじゃないからあまり気は進まないんだが、今はそんなつまらないプライドなんて捨てるべきだ。

「そんなことないって言ってるだろ。俺は、俺自身がおまえと一緒にいたいって、そう思ったからここにいるんだ。それとも、こんな理由じゃだめなのか?」

 俺が自分の気持ちをストレートに伝えると、

 ボンっ。

 と、音をたててアリアが赤面した。何故にこのタイミングで赤面癖を?

「そ、それって、もしかして、こ、こく、こくは――――」

 アリアがあわあわしながら何か言っているが、声が小さすぎていまいちよく聞き取れない。視力は異常に高いが、聴力は平均くらいなんだよな、俺。

「おい、アリア。なんて言ったんだ?よく聞こえなかったからもう一回――――」

 ガガン!

「うおっ!」

「みぎゃ!」

 大きな音がし、機体が揺れる。

 今のは……音から察するに、雷か?そう言えば、今は台風が来てるんだったか。

『――――お客様に、お詫び申し上げます。当機は台風による乱気流を迂回するため、到着が30分ほど遅れることが予測されます――――』

 機内放送が流れ、600便はまた少し揺れながら飛ぶ。というか、避けるんなら最初から避けてくれよ。ビビるだろうが。

 俺が心の中で機内スタッフやら何やらに文句を言いながら、改めてアリアの方を見てみると、

「も、もふもふ」

 何かどっかのラノベで見たことがある変な物体がいた。妖怪ス○キ○だった。E.T.だった。電波女だった。

 というか、よく見ると布団からピンクのツインテールがはみ出していた。なんだ、ただの布団に(くる)まったアリアじゃないか。

 ま、まさかとは思うが、アリアってもしかして――――

「アリア。おまえ、もしかして……雷が怖いのか?」

「もっ、もふもふもふ!もふもふもふ、もふもっふ!」

 いや、何言ってるかわかんないから。もふもふとしか聞こえないから。

 でもきっと、布団が左右に動いていたってことは否定していたんだろう。まあ、天下のSランク武偵、『双剣双銃(カドラ)のアリア』が雷なんかを怖がるなんて、そんなことあるわけ――――

 ガガン、ガガーン!

「もふっ!?」

 また雷の音がした。ついでに驚いたような、怯えたような声が妖怪○マ○ンの中から聞こえてきた。

 やっぱりアリアって……

「なあアリア。やっぱりおまえって雷が――――」

「もふもふ!」

 またもや否定。しかも今度は返事がかなり早かった。怪しい。

 ガガガーン!

「もーふー!」

 一際大きな雷が鳴った後、一際大きな声で叫んでから布団の中からアリアが飛び出してきて
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