猛炎の将VS龍の魔術師
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「よもや、貴様が龍の魔術師とわな・・・」
「そんな呼び方されてるとわね〜、はじめて知った・・・」
復活した、ユージーンの一言に少年は苦笑する。
「世界は広いということか・・・。おい、龍使い」
「ん?」
「貴様、本当にそこのスプリガンの連れなのか?」
「ああ、諸事情で戦線から外れていたがな・・・」
「・・・そういうことにしておこうか、次は負けんぞ!」
ユージーンは拳を突き出した、少年も拳を合わせた。
「次も勝つぜ!」
その後ユージーン率いるサラマンダーの軍勢は去っていき、その場にはシルフとケットシーの集団、そしてスプリガンの少年と龍使い(?)が残った。
「さて、早速聞かせてもらおうかな龍使い殿?」
「・・・何をですか?」
「君が何故、ユージーン将軍に対してあのような質問をしたのかを・・・」
それは、ユージーンたちが引き上げる前。龍使いはある質問をした。
『天空都市に住む騎士について知っているか?』と、
その質問に対してユージーンは噂だけならと答えて言った。
シルフの領主、サクヤは疑問に思っていた。
「何故、天空の騎士について聞いたのだ?」
「疑問に思ったんですよ、どうして天空都市なんかに騎士を置くのか」
「どうしてってそんなのクエストなんだからどうしよも・・・」
「確かにそうだ、ならどうして最初からやらない?」
「最初から?」
「グランドクエストは無数の騎士を払いのけて突破する。なのに誰もクリア出来ないまま天空の騎士を配置した、コレじゃあ明らかにプレイヤー側は不利になる。ゲームバランスが崩れるのもいいとこだ・・・」
「あッ・・・!」
リーファはハッとなった。龍使いはさらに続ける。
「天空の騎士が配置されたのはここ数週間前、いまだ無敗のクエストの難易度を上げるのは何故か。仮説はいくつかある。一つ、運営側の悪ふざけ。二つ、新しいプログラムの運用テスト。三つ、時期的にプレイヤー達のレベルが上がってきたからその対応。恐らく二つ目が最もあり得るやつだろうな、だが俺はそれよりも天空の騎士について疑問に思った」
「天空の騎士?」
「ああ、はじめはCPUがやっているんだろうと思ったが、他にも仮説ができた」
「仮説?」
「一つ、さっき言ったようなCPU。二つ、俺たちと同じ人間が操作しているアバター。そして三つ・・・」
次の瞬間、龍使いは衝撃的な一言を口にした。
「マインドコントロールされた人間が操作しているアバター」
「ッ!!マインドコントロールだと!?」
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