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落ちこぼれの皮をかぶった諜報員
 第5話 カルテット
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。そして……
「安心しろ……手加減はした……ただのパンチだ」
(ただのパンチで普通は吐かないよ……)

「雄一!!」
「どうした? フラッグは見つかったのか?」
「ああ、見張りを倒して、探したらすぐに見つかったよ。この試合俺たちの勝ちだ!」
「そうか! よくやった!!」

「おめでとう、雄一、かっこよかったよ」
「勇人!? ずっと見てたのか?」
「すごく強くなったね! 学校に来てない間ずっと練習してたの?」
「ああ、他の技も練習したんだが、結局使わなかったがな」
(雄一は本当に強くなったな……もしかしたらあっさり火野に勝ってしまうかもしれない)


「ねえ雄一、僕に射撃を教えてくれないかな?」
「え? お前って射撃下手なのか?」
「うん、実は射撃は間宮と大して変わらないんだ」
「そうか……。分かった、ただし模擬戦に付き合ってくれよ?」
「う!? それは……仕方ない……分かったよ」
「おし、交渉成立だな」

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