第5話 カルテット
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けなく終わった。
まず、僕たちと組んだ2人が囮となり、その間に僕は攻撃用のフラッグを持ち、真田は目のフラッグを持って敵チームの「目」のフラッグを探し出し、見張り役を2対1で黙らせ、僕が攻撃用のフラッグを「目」のフラッグに接触させて僕たちのチームは勝利した。
相手が攻め3人のチームだったおかげで楽に勝利できた。
「さて、他のチームの試合でも見に行こうかな……あ、そろそろ、雄一のチームの試合だな……。よし、雄一のチームの試合を見よう」
「雄一は……お、いたいた。 ? 雄一の奴……なんかいつもと雰囲気が違うな……」
雄一はもう一人の生徒と歩いていた。しかし、勇人は雄一に違和感を感じていた。
歩いている雄一の前に3人の生徒が現れる。
「待ってたぜ。そっちのチームの強襲科はお前1人だけだ、なら、お前さえ何とかすればこっちは有利になる。それにお前らは2人、ここで倒せば想定していた時よりもに有利になる」
(まずいな、敵の内2人は強襲科だ。ただでさえ相手が強襲科とうい時点で厳しいのにもう1人いる。こうやって戦闘に出てくるってことは戦闘技術もそれなりにあるんだろう)
「……俺が時間を稼ぐ。お前は他の2人と合流してフラッグを探せ! 安心しろ、お前の後は絶対に追わせねえ!!」
「分かった!!任せてくれ!」
雄一と一緒にいた生徒は走り去っていく。
(雄一!? 1人で相手をするつもりか!? いったい何を考えて……)
「ちっ! 急いでこいつを倒して合流しに行った奴を追うぞ!」
「よそ見をしている暇か? くらえ!!」
雄一は敵の1人の腹部に目掛けて非殺傷弾を撃った。
「ぐはっ!!」
「なっ!? こいつ!! あの距離で当てやがった!?」
これには、勇人も驚いた。雄一と敵の距離はそれなりに遠いからである。
(雄一……まさか……学校に来てない間、射撃の訓練を……?)
「どうやらお前たちは、俺の事を脳筋キャラと思っていたようだが、俺は射撃も得意なんだよ。さあどうする?」
「仕方ない接近戦に持ち込んで一気に倒すぞ!!」
「ああ!」
「かかってこいよ! まとめて相手をしてやるぜ!」
敵が雄一に接近する。
雄一が相手の襟と左腕を掴む。そして、引き手を高く引き、釣り手で相手を引き寄せ、右足を相手のふくろはぎを刈るようにふり、相手を真後ろに投げた。
「ぐあっ!!」
「気を取られたな! 隙あり!!」
「そう来たか……なら!!」
雄一は構える。
「へっ!! 今頃構えたってもう遅い!」
「遅いのはお前だ!」
最後の1人が拳を握り、雄一の顔を狙う、しかし雄一は紙一重で避け、腰を深く落とし、拳を相手の腹部に打ち込む。
「がはっ!!」
敵は口から何かを(あえて言わない)吐いてそのまま前のめりに倒れた
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