第五章 StrikerS編
第百六十五話 『決戦(9) 抑止力の声、そして―――』
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ーーー閑話休題
ゆえに、切り裂けないものなど例外がない限りは今の私には存在しない!
そのままなのは達のいる空間だけを切り裂かないようにエクスカリバー・ツヴィリングを何度も振り回していく。
何度も体から軋みの音が鳴り、他にも神経、毛細血管がちぎれる音が聞こえてくるが、その度に“全て遠き理想郷”が破損箇所をすぐさまに修復していく。
視界が何度も赤くなったり元に戻ったりとを繰り返している。
ここが踏ん張りどころよ。耐えて! 私の体…!
それを外で見ていたはやては驚きの表情をする。
「まさか!? ゆりかごを粉々に切り裂こうとしているんか!? シホちゃん!」
今もなお黄金の二本の極光の刃はゆりかごを高速で切り裂いていく。
その度に機能を停止したゆりかごの部品は地上へと落下していく。
次第にゆりかごから『ガギギギギギギギギッ!』と盛大になにかが崩壊するような音が轟いてくる。
そして最後には、
ドドドドドドドドドォーーーーーーンッ!!
盛大にゆりかごは大爆発を起こして粉砕された。
その光景を直で見ていた魔導師達は「おぉおおおおおーーーーーッ!!!」と歓喜の雄叫びを上げた。
でも、はやてはまだ内部にいただろうみんなの事が心配でならなかった。
だが、爆発の中から一つの光が地上へとゆっくりと降りてくる。
そう、それはまさしく風王結界を広範囲に展開してみんなを包み込むようにして爆発から身を守っているシホの姿があったのだ。
そこには誰も欠けていなかった。
捕らわれのなのはとオリヴィエの姿も確認された。
シホとともに侵入したフィアットとヴィータ、ネロの三人も無事であった。
倒した戦闘機人二名もしっかりと抱えられている。
そう、みんな無事だったのだ。
「シホちゃん! みんな…ッ!!」
はやても安全を確認して安心したのか周りの魔導師達と一緒に歓喜の涙を流したのだった。
ただ、シホだけは地上に降り立ったと同時にアルトリアと強制ユニゾン・アウトもせずに気絶して深い眠りについてしまった。
それで直様シホは聖王病院に搬送されることになったのだった…。
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