第五章 StrikerS編
第百六十五話 『決戦(9) 抑止力の声、そして―――』
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込められているカートリッジ』を使用する時が来たわけよ!」
そう、このカートリッジは私の思いつき。
五年くらい前から一本のカートリッジにどれくらいまで魔力が注ぎ込められるのかをすずかとともに研究・発展させてきたカートリッジの進化系。
一ヶ月分の魔力を濃縮させて一本に収めるにはかなり改造しなければいけなかったが、完成した時には、その危険性からまず使うときは来ないだろうなと思っていた私の切り札。
副作用による負荷がどれくらい体にかかってくるかわからないからだ。
でも、今こそ使う時なのだ。
「シホちゃん!……………ッ、………」
なのはが何かを言いたそうな瞳だったが、なにかをグッとこらえたのだろう。
少し悲しそうな表情になりながらも、無理して笑顔を浮かべてただ一言、
「……………頑張って!」
「ありがとう、なのは」
「あたし達はもうカートリッジも残されてねぇから、頼むぞ、シホ!」
「ええ。なるべく頑張るわ。ヴィータ」
「奏者よ! 頑張るのだぞ! 余は応援しているからな!」
「ええ。ネロ!」
「お姉様…帰ったらすぐにシャマル先生に体を見てもらいますからね!?」
「ふふっ…ええ。覚悟しておくわ」
全員から言葉を貰って私も覚悟が決まった。
最後に私はいまだに玉座に縛り付けられていて涙を流し続けているオリヴィエ陛下に近寄り、
「オリヴィエ陛下…。このゆりかごを破壊させてもらいます。ですから罪を感じる必要はありません」
「シ、ホ…」
「悪いのはすべてヴォルフ・イェーガーです。だから…」
「ごめんなさい…シホ。……………任せます!」
「はい!」
最後にオリヴィエ陛下の言葉をもらい私は玉座の間の中心に立ち、神経を集中させる。
「…さて、いくわよ! イリヤ!!」
《うん! 全魔術回路、及びリンカーコア接続! オーバードライブ!!》
イリヤの叫びとともにイリヤの400本の魔術回路と私の27本の魔術回路、そしてシルビアさん譲りのオーバーSランクのリンカーコアをすべて接続する。
それに伴い私の体が悲鳴をあげ出す。
それだけタイムリミットがあるということだろう。
私は今、固有結界以上の無茶をしようとしている。
でも、私は一人じゃない!
「次! アルトリア!!」
《はい! すべての魔力の流れは把握しています。暴走しないように常に監視しています!
さらにシホの体に宿る“全て遠き理想郷”と私の持つ“全て遠き理想郷”をコネクト! シンクロ、オン!》
二つの“全て遠き理想郷”を同調させることによって私とアルトリアのユニゾン適合率を120%にまで引き上げる。
それによって全力機動によって起
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