第五章 StrikerS編
第百六十五話 『決戦(9) 抑止力の声、そして―――』
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急浮上する聖王のゆりかご…。
それによってはやては追いつけずに中に侵入することもできずにいた。
「シホちゃん、アルトリアさん、ネロさん、なのはちゃん、オリヴィエさん、ヴィータ、フィアちゃん…! みんな!!」
まだ中にいるみんなの名前を叫び、涙腺が緩みそうになるのをはやては必死に堪える。
そこに回線が開き、映りだしたのはクロノだった。
『はやて! ゆりかごが急に上昇速度が上がったと聞いたが…!』
「く、クロノ君…。どないしようか…。このままじゃ…ッ!」
『落ち着け、はやて!』
「でも、クラウディア艦隊の方も…」
はやての言葉にクロノは沈痛な表情になり、
『…ああ。このままではクラウディア艦隊はゆりかごが軌道上に到着する予定時刻までには間に合わない…。くっ…、ここまで来て、これとは…!』
「そか…。もう、手はないんかな?」
『そう弱気になるな。まだ、ゆりかごの中には“シホ”がいる!』
「…ッ! そうや。まだシホちゃんならなんとかできるかもしれない!」
『そうだ。だから今はもうシホにすべてを託すしか道はない…信じよう』
「そやな!」
それではやては先ほどの二倍以上の速度で上昇していくゆりかごを眺めた。
…それは立派なストライカー級魔導師にまで成長したフォワード達も見ていた。
全員合流していたために、一同は空を眺めながら、
「シホさん…なのはさん…」
スバルが弱気な声で二人の名を呟く。
「スバル。今はシホさん達を信じましょう…。きっと、なんとかしてくれる…」
「うん、ティア…」
「(そうですよね、私の師匠…?)」
そこにティアナがスバルを勇気づける。
自分も不安になりながらもなんとかしてくれると信じて…。
「そうですよ! きっとシホさん達なら…!」
「はい! きっとなんとかしてくれます!」
「キュクー!」
エリオとキャロにフリードもゆりかごに残っているシホ達の事を信じていた。
「シホさん…。弱さを克服した僕をまた見てもらうために、無事で帰ってきてください!」
「レン…。きっと、大丈夫よ! シホさん達なら!」
「そうよ、レン君。あのシホさん達だもの。なんとかしてくれるわ!」
「はい…!」
レンがそう言葉を発し、ランもシホ達ならやってくれると信じる。
ギンガはその二人の肩に手を起きながら信頼の笑みを浮かべていた。
「フェイト…」
「大丈夫だよ、アリシア。なのは達なら、きっと大丈夫…」
「うん…」
スカリエッティのラボから外に出てきたフェイトとアリシアはゆりかごの一報を聞いて今にも飛び出しそうな思いで、しかしシホ達の事を信じて、ただ無言で空を眺め
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