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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第355話】
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――寮の食堂――
放課後の特訓を終え、現在寮の食堂で夕食を摂っている。
面々は専用機持ちが勢揃いした豪勢な仕様――勿論、一夏と篠ノ之も一緒だ。
篠ノ之に関しては渋々といった感じで一夏に従ったのが丸見えなぐらいの表情を浮かべている。
……一応、午後の授業での射撃訓練最高得点とってご機嫌だったのだが。
そんなことはさておき、皆で夕食を摂りながら楽しく談笑していると突然――本当に突然である。
「あ、そういえば今月って俺の誕生日だったな」
「「「え?」」」
楽しい会話が急に終わり、俺や美冬、未来に美春、セシリア、シャル、ラウラと目が点になってしまい、一夏にまじまじと視線を送った。
「な、何だよお前ら……。 急に視線が集まったら視線恐怖症になるだろ」
まるで文句を言うのが当たり前かの様な怪訝な表情を浮かべる一夏は俺達を一瞥するかのように見る。
「……何でこのタイミングで、いきなり、誕生日が今月っていうのをカミングアウトしたのかが俺にはよくわからんのだが……?」
「いや、そういや誕生日だったなーって思っただけだ、特に他意はねぇよ」
そう言ってご飯を盛られている茶碗に箸をつけ、食べる一夏。
「あー、そういえばそうだったわね、あんたの誕生日」
「お、おう。 勿論鈴も祝ってくれるよな?」
鈴音がそう言い、一夏は当然祝ってくれると思っているらしく、笑顔で聞き返すと鈴音は怪訝な表情を浮かべながら口を開く。
「……本当は祝うつもりも無いけど、まあいいわ。 一応あんたとは幼なじみだしね」
「……何か棘のある言い方だよなぁ。 なあ鈴、俺何かしたか?」
「別に? あんたは特に【アタシ】に何もしなかったでしょ?」
鈴音の言い方がキツく聞こえるのも、実際一夏は鈴音に対して【何も】してない事に対しての表れだろう。
鈴音の言葉に安堵したのか、一夏は笑顔で――。
「そうだよな! 俺、鈴に何かした覚えないし」
「…………」
特に応える事はなく、鈴音は頼んだ定食をゆっくりと食べていく。
そんな鈴音を不思議そうに眺めながら一夏も食事をまた摂り始めると今度は――。
「あ、せっかくだしな。 皆も俺の家に来ないか? 中学の時の友達が祝ってくれるから俺の家に集まる予定なんだけど――」
「断る」
まず第一声に拒否の言葉を口にしたのはラウラだ、一夏も少し目を丸くしているがラウラは気にせず言葉を続けていく。
「そもそも、私にお前の誕生日を祝う気持ちは無い」
「え? 何でだよラウラ? もう誤解は解け――」
「第二回モンド・グロッソの件の事なら私も承知
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