第6章:女の決意・男の勘違い
第38話:隙あらば攻撃
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やっぱりビアンカさんも非常識一族だったが、ミネアさんまでも非常識発言をするとは……
「こ、こら……下品な事を言うんじゃないと言ってるでしょミネア!」
妹さんにだけはマーニャさんがツッコミを入れる。
しかし、この非常識な雰囲気は継続したままだ。どうしよう……
「ほら……リーダーが纏めないとダメでしょ(笑)」
俺の脇腹を肘で突き、この状況を纏める様シンシアがせっついてくる。
えぇ〜俺なのぉ〜……
「あ、あの……パンツ脱がさなくても区別付くでしょ! デスピサロさんは銀髪だし耳も長い。何より目付きが悪ですよ」
「そうだよ、僕の方が断然イケメンだよ!」
あぁ……折角纏めようとしてるのに、非常識代表がまた口を挟んできた。
「それよりさぁ……何時までもここに居るのはやめようよ。そいつも裸だし、服は無いの? 武器は側に落ちてたけど、普段から裸だったの?」
「ち、違います! お洋服は私の部屋に戻れば替えがありますぅ!」
ロザリーさんが頬を膨らませリュカさんの言葉に抗議する。
「ロザリーヒルか……仕方ない、ルーラ使ってやるか。ほらウルフ……その全裸男を担げ。一旦ロザリーヒルへ行くぞ」
「何で俺が男を担がなきゃならないんだよ!? 嫌だよ……服着てるならいざしらず、全裸状態なんて御免被る!」
「無礼な事を言うな馬鹿者! 私がお運びするからお前等は近付くな」
「だ、ダメですよラピスさんは! だって……下心あるでしょ?」
リュカさんとウルフさんが裸デスピサロさんを押し付け合ってると、業を煮やしたラピスさんがデスピサロさんを運ぶ役目を買って出た。しかしロザリーさんがそれに反対する。
「し、下心とは心外です!」
「だって……ラピスさんはピサロ様の事を好きなんでしょ? 何か……嫌です、我が儘なのは解ってるんですけど、何か嫌なんです!」
「ほら……やっぱりウルフが担ぐべきだよね」
「ふざけんな、同じ顔のお前が担げ! ルーラを使う張本人が担いだ方が無駄が無くて良いだろうが!」
「黙れ馬鹿共……デスピサロ様を物扱いするんじゃない! 私が丁重にお運びするから良いんだ!」
「ダメです! 私のピサロ様にエッチな感情で触れないで下さい」
あぁ……だめだ。
コイツ等じゃ話が堂々巡りになる。
「俺が……俺がデスピサロさんを運びます! 以前は家族を殺されて憎んでましたけど、リュカさんの言葉で憎しむ事の無意味さを知りました。だから……」
コイツ等には有無を言わせず大声で志願する。
流石に理解したのか、皆さん静かになった……しかし、
「うん。じゃぁその鎧は変えた方が良いな。おいトルネコ……確か『刃の鎧』持ってたよな? それを一旦シンに貸してあげてよ。その方が面白い(笑)」
「お、
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