22話
[2/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
「はぁ〜仕方ない。遊んでやるからついてこい」
「やった〜」
「フェイト。この我が侭娘の相手をしてくるから何かあったら呼んでくれ」
「ふふ、了解だよ」
それから2時間程してようやくなのはと剣が帰ってくる。はやてとシグナムはさらに1時間かかった。そして現在、夕と剣は部隊長室ではやての前に立っている。
「さて、どうして転送ポートの故障で帰ってこれないはずの夕君が六課にいたのか説明して欲しいやけど」
はやての瞳から隠し事は許さないという強い意志が感じられた。
【剣、約束通りお前が説明しろ】
【了解】
「…8日前、僕は六課が襲撃される可能性があるって思うようになったんだ。きっかけはヴィヴィオなんだ」
「ヴィヴィオ?」
「うん。初めはレリックばかりに気を取られて考えつかなかったんだけど。ヴィヴィオもスカリエッティに取って何か意味がある存在なんじゃないかって思うようになったんだ」
「それで六課襲撃の可能性を考えたんやな?」
「うん」
「でも、なんでそれを私に黙ってたんや?」
「確定情報じゃないにしてもこの可能性を話せばヴィヴィオの護衛として隊長かフォワード陣から何人か六課に人を残さないといけなくなる。でも今の六課の立場を考えると地上本部にこれ以上、突っ込まれる所を作るわけにはいかない」
「………」
「どうしても、打つ手がなければ話すことを考えていたんだ。でも幸いと言っていいのかわからないけど、六課には局員としての縛りに縛られない民間協力者の怪物がいた」
はやてと剣は夕を見る。
「夕の強さは戦った僕らが一番知っている。夕なら六課を守れると思ったんだ」
「なるほど」
「夕の情報はクロノ提督が完全に抹消したら大丈夫だとは思うけど、もし漏れていれば夕でも苦戦するかもしれない。だから二日前から夕を外出させて、夕が六課にいないと相手に思わせる策をとったんだ。信憑性を持たせるために他の誰にもこのことは話さなかった」
「敵を騙すには味方からってことやね。了解や、部隊長として今回のことは不問とする」
「ありがとうはやて」
「でも、個人としては別や」
はやてがニンマリ笑う。
「あはは、やっぱり?」
「あたりまえや、二人には私の言うことを一つ聞いてもらうでぇ」
「うん。わかった」
「夕君は?」
「面倒だから却下。その代わりこれをやる」
夕ははやてに封筒を渡す。
「なんやこれ?」
はやては袋を開けて見る。中には写真が入っていた。
「この写真は!?」
「対価としては十分すぎると思うがなぁ?」
「…これに免じて夕君の罰はなしや」
何かを差し出して面倒事から逃れた夕だった。
「夕。さっきのあれは何だい?」
「はやてが欲しがっていた物を撮れるチャンスがあるか
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ