3日目〜朝〜
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「みらいっ!昨日はごめんね!!」
朝教室に入ってくるなり優華に頭を下げられてしまった。
「あ、大丈夫!!全然… 私こそ勝手に帰ってごめんね」
「ううん、それはいいの」
〜キーンコーン、カーンコーン…〜
そこでチャイムが鳴り、謝り合戦は終了した。
「おはよう!」
軽快な挨拶と共に男の担任の先生が入ってくる。
「今日は1時間目からLHRだけど、土日の文化祭についてだ。」
あぁ、そうだった。
なんかここ2日間バタバタしてて忘れていたが…
今週末だったのか…
「じゃあ委員長、前出てきてくれ」
そして優華が前に出る。
「まず、確認でーす。うちの模擬店は喫茶店でいいですね?」
「いんじゃね?」
「ってかべたに喫茶店がいい」
教室がざわざわしはじめた。
「はいはーい、しーずーかーにー」
まだざわつきながらも皆が前を向く。
優華のこういうところ、ほんとに尊敬する
「ねえ、せっかくならさあ…」
隣の女子が言い始めた。
「発言するときは手ぇ上げてくださーい」
「はーい」
「はい、みお」
「せっかくの学祭だからさあ、コスプレ喫茶とかにしようよ」
みおちゃんの考えは、他のクラスの喫茶店はアイドル喫茶・ねこカフェ(ねこをモチーフにした料理やねこグッズも販売するだけだが)などと工夫された喫茶店なのだそうだ。だから、このままでは他のクラスに負けてしまうのでうちもなにかしようということだった。
「…多数決的にはコスプレ喫茶だけど…大丈夫?間に合う?」
「衣装は買っちゃえ!」
「あ〜じゃあ買える人は買って、買えない人は制服アレンジするということで。いいですか?」
また教室が騒がしくなる。
が、優華が静めることはない
「はーい。なら、執事&メイド喫茶がいい!」
どこからかそんな声があがる。
めんどうなことになりそうだ
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