コードギアスR2
0618話
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初めての、だ――は俺達の国と黒の騎士団が戦うのは好まないだろう。この辺、新国家と日本の関係にどう影響してくるか。まぁ、その辺はこの国を実質的に治めるだろう星刻に期待ってところか。
そんな風に考えながら時間を潰す。何しろ夜の盛り場を彷徨くにしても、兵士達が大量にいる見張りに駆り出されている為に怪しまれる可能性が高いのだ。その為、ボーッとしながら誰にも見えないような場所に潜んで時間を潰し……
「よし、そろそろいいだろう」
日付を変えた頃、ようやく行動に移す決断をする。
まずはいつも通りに影のゲートを展開し、朱禁城の中へと。もちろん影の中からスライムを出して周囲の警戒や監視カメラの類が無いかを調査してからだ。そのまま星刻から聞いていた、殆どの者が立ち入り禁止になっている天子の生活空間へとこちらもまた影を使って移動し……
「ここだな」
天子と思しき人物が寝ている部屋を特定する。もちろんスライムでの探索なので直接姿を確認出来た訳じゃないが、温度を探知する能力を使う。小柄な少女がでかいベッドに眠っている部屋なんてのは1つしかないから、特定するのは容易だった。
「そして……ああ、やっぱりな」
大宦官にしてみれば、お飾りとは言っても天子は天子。天子の眠っている部屋の隣に数人の侍女や護衛と思しき存在を感知する。まずはこっちから片付けるべくスライムを操作し……ん? ちょっと待った。ここだけじゃない? 天子の眠っている部屋の周辺をくまなく調査すると、なんと天井裏に1人護衛か監視かは知らないが潜んでいるのを発見。隣の部屋にいる者達同様一気に首へとスライムを伸ばし、頸動脈を締め上げて気絶させる。締める時に下手をすれば文字通りの意味で斬首になるので力加減が難しい。
……正直、天子の護衛やら世話役をやってる奴がまんまと天子を誘拐されるんだ。色々とこの後は酷い事になるだろうが……まぁ、天子の側付きともなるとほぼ間違い無く大宦官の手の者だろうしな。己の力不足だったと諦めてもらおう。
そう判断して周囲にいる者達を全て気絶させ、天子の部屋に監視カメラや盗聴器が仕込まれていないのをスライムで確認する。
さすがに物的証拠があれば大宦官といえども言い逃れが出来ないと判断したのだろう。
その後、影のゲートを使ってようやく天子の寝室へと姿を現す。
「すぅ、すぅ……星刻……」
寝言でも星刻の名を呼ぶか。会えるまではもう少し待って貰うとして……
「起きろ」
天子の身体を揺らすが、幸せそうに寝息を立てているだけで起きる様子がない。
かと言って、強引な真似が出来る筈も無いしな。
そのまま天子の身体を揺すり続けて数分程して、ようやく眠りの縁から意識が戻ってきたのか手で目を擦りつつも周囲を見回し始める。
「んん
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