高校2年
第三十九話 凡打の仕方
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る事ができ、さらに打ったのは投手の美濃部という事も、今後の試合展開において大きな意味を持ちそうである。
「……」
この美濃部のホームランには、浅海も嬉しさよりむしろ驚きを表情に浮かべた。
(……何か今日、、出来過ぎじゃないか?)
4番のタイムリー、そして好調のエースのホームラン。この展開、浅海にとっては、どこか上手くいきすぎていそうで、逆に怖くなる。あまりにも簡単に点が入りすぎている感があり、点が入るのは全く悪い事では無いのだが、少し不気味なのである。
そんな浅海の思いとは別に、とりあえず三龍は2点のリードを奪い、この甲子園出場決定戦を優位に進めていた。
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